貴 方 は 私 の 宝 物 ( 所 有 物 ) 【刀剣乱舞】【一期一振】

溺愛度13% Ichigo side ページ15

途端に私の中から様々なものが溢れ出したように感じた。



そのほとんどがAに対してのもの。



「主殿を守りたい」


「Aを壊してしまいたい」



　 「この子とずっと一緒にいたい」


「この子を隠してしまいたい」



反転した気持ちというものは後味が悪いものである。




この私だけの空間で聞いていても共感してしまいそうになる。



私が人間の子にここまで心をかき乱されるなんて誰が想像しただろうか。



いや、本人の私ですら分からなかったのだから他のものが分かるはずがない。



そこでAにも被害がなく、私も得をし、この欲望を抑えられる方法を考えた。




私とAが契約すること。



そう考え、結論がついたことで、自身の空間から抜け出すことが出来た。


すると、Aが私に問い掛けてきた。



『ねえ、いちご。









わたしと、ずっといっしょに・・・いなくならないで、きえないでほしい・・・・』



まさに、好都合だった。



主殿を優しく抱き締めた後、軽く私は自身の本体で人指し指を切る。



そこから溢れる血で政府の方々に見つからないよう、すばやく陣を書いた。



そこで、私の主殿が言っていた願いを読む。



「刀剣男士、一期一振が命じる。








我の主、________Aの元で永遠に彼女と共にいることを誓おう。









我の主殿を傷つけるものはすべて排除する。









・・・・・・___________さあ、我の望み叶えたまえ」




ぶわり、と契約した証の桜が舞った。



彼女は無邪気に桜に興奮し、楽しそうに微笑む。



Aの頭に付いていた桜を取ると『ありがとう』とお礼を言われる。



嗚呼、私はこの笑顔を守りたい。




この子を護るためなら何にだっておることを誓おう。



ふふ、と優しくAに向かって微笑んだ。



・・・・それこそ、鬼にだって。



でも、彼女から感じた______________の神力は一体何だろうか。



でも、今は何でもいいや。





でも、Aの名字________はとんでもないものだと言うことを知るのはもう少し後。



『わたしのなまえね、瑠璃城Aっていうんだよ』

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