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mystery...6 ページ6

『まず、今回の渡航先での生活についてからそのままの流れで本題を話すね。

今回はアメリカのFBIで犯罪者のプロファイリングを主に任される予定だったんだ。』

「予定だったというのは……?」

『そう予定だったの。
現地について、案内されたのはCIAの方で。CIAの方では主に書類仕事を任されていたの。あとは大学での講義とか。
……それである時、FBI捜査官の中から、黒の組織に入ってしまったものがいることが発覚したの。コードネームは不明。しかも発覚したのは1年前。そのFBIの捜査官(スパイ)が黒の組織に入ったのは2年前。
……つまり、捜査情報が黒の組織に駄々洩れだったってこと。

そこで、アメリカの警察組織は黒の組織に対抗するように白の組織を作ったの。白の組織は各部署、主にFBIやCIA等に所属するものが構成員として配属された。そして、その組織の一人が私。
私は日本の公安警察からの通達もあって、表に出されてはいなかったから、スパイの監視役として、日本に帰ってきたの。

日本の組織は日本人の方が潜入しやすいってね。だけど、日本の公安警察はそれを許さなかった。だから、黒の組織に潜入捜査している零兄ちゃんから情報を聞いて、白の組織にも情報を渡す、橋渡しをするという任務を授かったの。

....という経緯で、風見さんの元にいても良かったんだけど、零兄ちゃんの元にいた方が、いろいろと皆安全だからさ。風見さんに無理いってこっちに来たの。幸い、黒の組織にも私の顔も名前も存在すらも知られてはいない。


……というわけで、今日から零兄ちゃんと一緒に過ごすから。あと、日本での私の所属は零兄ちゃんと一緒。コードネームは"モンテール"。……よろしく』

「……なるほど。そういう事でしたか」

風見さんは深く頷き納得してくれたようだった。
しかし、零兄ちゃんはと言うと、顎に手をあて脚を組み、思案顔だ。
そんな彼を不審に思った風見さんが零兄ちゃんに声を掛ける。


「降谷さん、どうかしましたか?降谷さ―」

「嗚呼、風見か。……それで?それのどこが安全なんだ?
寧ろ、俺と一緒にいるより、風見と一緒にいたほうが安全じゃないか」


一体、何を考えてるんだ
と、零兄ちゃんに本質を見抜かれる。

(ははっ、正直侮っていた。3年も会ってないから隠し通せると思ってたけど……さすが、いろんな顔を使い分けているだけあるな。抜け目がないなぁ。
まあ、話した方が案外楽かもしれないし……正直に言ってみるとするか。)

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壟薇 - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年9月19日 3時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
ミモザ - すっごく面白いです!次のお話も楽しみにしています!頑張って下さい! (2019年7月26日 11時) (レス) id: 9414b767e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャラルー☆ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月28日 21時

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