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「なんで横山くんには何でも分かるん？」
横「分かるやろー。お兄ちゃんやもん」
「私、一人っ子だけど、こんなに何でもわかるお兄ちゃんいたら怖いわ」
横「ハハっ！お見通しやなぁ〜」
横山くんはケラケラ笑いながら、出したお茶を飲む。
「実際問題、告白してええんかな？」
横「別にええやろ」
「重岡くんと別れたばかりやし…周りの目が気になる」
横「周りの目とかじゃなく自分に素直になったらええんとちゃう？」
「素直にねぇ…。鈴木さんにも言われたわ」
横「あのイケメンマネージャーか？」
「そー。私が素になれる正門くんは大切な存在ですよ。素直になったらいいと思いますって」
横「そりゃあ思うわな」
「普通の人なら素直になるのは簡単だけど…芸能やってたら難しいなぁって」
横「いうて頑張ってるんやし、意外と何とも言われへんかもよ？」
「そう思ってたら事件になっちゃったんだよ」
横「あれはだいぶヤバいけどな」
「慎重にいかないと」
横「まぁ、公表とまではいかなくても制限されてても一緒にいたいと思うなら告白するべきやと思うで？」
「そりゃあ、一緒にいたいよ。そもそも前から制限されてたわけだし」
横「なら告白しいや。ずっと隠してた感情をぶつけーや」
「わかってる。けど、」
横「けど？？」
「いうのはライブの後にする」
横「またライブすんの？」
「うん。ラストの振替公演。良規は嫌がりそうだけど」
横「嫌というか怖いんやろうな。フラッシュバックしそうで」
「その不安も全部取っ払って告白する。怖い思いさせてしまった分、取り返して幸せな気持ちになってほしいから」
横「Aらしいな」
横山くんは笑ってお茶を飲み切る。
横「俺はAの味方やから。Aの意見に賛成やな。早く幸せになってや？」
「うん、ありがとう」
横山くんはそういうと微笑んで家に帰って行った。
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作者名：れん | 作成日時：2024年11月20日 23時
