20.動機 ページ21
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しばらく走ると、レオリオは走る速度が落ち、ついには最後尾になってしまった。
クラピカが気にせず進むので少し心配になったが、私も足は止めずにクラピカと並んで走った。
｢大丈夫かな、レオリオ｣
｢さあな｣
｢冷たいね!? 仲良しなんじゃないの？｣
そう言うと、クラピカは私を一瞥し、また前を見て答える。
｢仲良しなどではない。それに、心配などしていない。むしろ、ここでへたるようなら私はその程度の奴と関わるつもりもない｣
｢ふーん。なるほどねぇ〜｣
私はニヤつきながら彼の顔を覗き込む。
｢なんだ｣
｢いや？ レオリオのこと信じてるんだね！｣
｢なっ｣
確かにクラピカの言う通りで、レオリオは全速力で私たちのところに戻ってきた。
その時に微かに微笑んだクラピカの顔が、とても美しくて見とれてしまった。
｢ところでA｣
しばらく黙って走っていると、クラピカが口を開いた。
｢どうしたの？｣
｢お前はどうしてハンターになりたいと思ったんだ？｣
｢え｣
唐突な質問に戸惑う。理由なんてたかが知れている。イル兄にとれと言われたから。それだけだ。
｢えーと……大した理由はないよ！ 必要だから、取るだけ｣
｢まぁそりゃーよ｣
レオリオが口を挟む。
｢ここにいる奴らのほとんどは必要だからいるんだと思うぜ？ クラピカは何で必要なのかを知りたいんじゃないのかい？｣
そんなことはわかっている。不都合だから言いたくない。レオリオはきっとそれも察した上で聞いている。
｢仕事で必要なんだ｣
｢その歳で仕事してんのかよ！｣
｢何の仕事なんだ？｣
レオリオとクラピカは食い下がる。
｢…………知りたい？｣
暗殺業をしているなんて言いたくない。だから、暗殺をするときのあの目が出てしまった。
感情が消えたような、おぞましい目が。
ゾルディック家の人間は皆時々この目をする。それが自然と身についてしまったのだ。
この目を見た者のほとんどは冷や汗を流し、身を引く。
当然この2人も
｢いや、言わなくていい｣
質問を取り下げる。
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ゆー(プロフ) - めためた面白かったです。いやでも、ホントキルア尊くて〇ねるっすわ(( (2022年9月20日 19時) (
レス) @page47 id: eccc105014 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 死神鎌少女さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます!! 完結最近なんですよね(笑)めっちゃ時間かかりました😂 (2022年4月2日 8時) (レス) @page47 id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
死神鎌少女 - 完結おめでとうございます。とっても面白かったです！というか、完結したのつい最近すぎて嬉しかった(？) (2022年3月30日 17時) (レス) @page47 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - メロさん» 一気読みありがとうございます！！嬉しいです……。そうなんですよ、完結までめっちゃ時間かかってしまいました笑 (2022年2月17日 21時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - 今日初めて見ましたが、一日で全て読んでしまいました…しかも完結したのがつい最近だと知り、とてもびっくりしてます！とっても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！！ (2022年2月16日 23時) (レス) @page47 id: 90cba439c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みくる
| 作成日時：2019年3月30日 18時
