【鬼滅の刃】半人半鬼〜柱ならざる柱〜

血鬼術　操血２ ページ21

in煉獄

竈門少年が必死に叫んでいる。

俺の勝ちだと、必死に…

その姿に俺は何か救われた気がする。

もう、思い残すことは…


『諦めるな！』


声が聞こえた。



・



数年前

煉「父上、柱になりました。」


その報告に父上は喜んでくれなかった。

千寿郎はそんな父上の反応に泣いていた。

でも、貴方は我が子の様に喜んでくれた。


『よく頑張りました。
杏寿郎くんは私の知っている炎柱の中でも五指に入る素質を持っているもの、きっと歴代最強も夢じゃないと思いますよ。』


俺が技で悩んでいた時、常に助言をくれた。


『玖ノ型はもっと腰を落とす。刀は地面と平行に持つ感覚を大切に、』


俺が折れそうになった時は励ましてくれた。


『諦めてはいけません。そこで折れてはいけません。
貴方は責任感の強い子、だけど、全部一人で抱えなくていい。その荷物を背負ってくれる仲間を作りなさい。対等に語り合える友人を作りなさい。それまでは私が一緒に背負ってあげるから。』


貴方は俺にとって、頼れる姉のような存在でした。

その貴方が諦めるなというなら、俺は…



in炭治郎


『そんなに叫ばないの、傷が開いてしまいますよ。』


優しい声が聞こえる。

この声は…


炭「A…」


煉「竈門少年が死んでしまったら、俺の負けになってしまうぞ。」


煉獄さんの弱弱しい姿に涙が零れる。


『炭治郎くん、杏寿郎くんの応急処置、手伝って。』


応急処置、その言葉に煉獄さんが助かる可能性があることが分かった。

煉獄さんとAのそばに駆け寄る。


『杏寿郎のくんの言葉を聞いていてあげて』


Aは煉獄さんの背中に回るとゆっくり、自分の刀で指の先端を切った。

そこから溢れる血を煉獄さんの傷口に押し付けた。


『血鬼術 操血』





・



能力紹介

血鬼術 操血(そうけつ)
Aの血鬼術。自分の血を操る。

煉獄さんには自分の血を体内に送ることで止血と血の循環を無理やりするという荒業をしてのけました。
取り敢えず、脳と心臓が動いている限り、人間死にはしないので…

血鬼術　操血３→←血鬼術　操血１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す