雨柱と昔話4 ページ15
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Aが一通り話し切った後、部屋は重たい空気に包まれた。
炭「Aはとても長い時間を鬼殺隊と共に過ごしているんだな…」
たっぷりと時間を置いて、炭治郎が口を開いた。
禰豆子はAの頭を撫でていた。
竈門兄妹の眼は優しさで満ちていた。
善逸は静かにポロポロと涙を流し始めた。
伊之助は被り物で表情は分からないが項垂れている。
善「Aちゃんはすごく強いんだね、」
涙を拭いながら「すごい、すごい」と連呼する善逸にAはどうすればいいのか困っていた。
『えぇっと…』
善「Aちゃん!!俺!!何があってもAちゃんの味方だよ!!!」
Aの手を取り、迫る善逸
Aはタジタジになっていた。
『あ、ありがとう…』
善「ほら!!伊之助も何か言いなって!!」
善逸が伊之助に向かって言うが伊之助は項垂れたままだ。
炭・善「?」
部屋が静寂に包まれると耳の良い善逸はすぐに気づいた。
善「ふんっ!!」
伊之助の被り物を剥ぐ善逸
被り物を剥いだ伊之助は気持ちよさそうに眠っていた…
・
善逸が伊之助を叩き起こし、一悶着あった後、炭治郎はハッとしたようにAに質問してきた。
炭「俺は今まで君の事を年下だと思って呼び捨てにしていたが、どう呼べばいいのだろう?
やはり、年上で上官だし、ここはさん付けで話した方がいいのだろうか?」
不安そうな炭治郎にAは微笑む。
『はじめも言ったように好きに話していただいて構いません。
善逸くんの時にも言ったように私は鬼殺隊の皆さんを家族の様に思っていますから、』
禰豆子を撫でながら答えるAは姉の様に感じる。
その言葉に安心した炭治郎は
炭「じゃあ、このままAと呼ばせてもらう。」
と、改めて言おうとした。
しかし、その言葉は新たに部屋に入ってきた第三者に止められ、言えなかった。
無「師範!」
急に入ってきた霞柱・時透無一郎にA以外の四人は困惑する。
そんな四人には全く目もくれず無一郎はAの手を掴み、すぐに部屋から出ていく。
『え!?ちょっと!!?』
珍しく困惑を表に出すA
残された四人は啞然としてしばらく動けなかった。
・
大正コソコソ噂話
作者「かまぼこ隊はその後、しのぶさんのところに行って無一郎くんとAさんの関係と不仲の事を聞いて驚いたそうですよ。」
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白(プロフ) - 夜小雨さん» ありがとうございます!私も無一郎推しなのでこれから無一郎とどんどん絡ませていきたいと思ってます! (2019年9月11日 20時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - 初コメ失礼します!この作品とても面白く読ませていただいています!私は時透無一郎君推しなので、いつも楽しみに更新を待っています!これからも頑張ってください! (2019年9月10日 7時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - 夏目さん» ご愛読ありがとうございます。学校が始まって更新頻度がどうしても落ちてしまうのですが、空いた時間を見つけて更新していきたいと思っています!私もアニメを見ながら煉獄さんの声が若々しい…と驚きましたw (2019年9月7日 22時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰っています。とっても良い作品だと思うので、更新よろしくお願いします。あと、私も煉獄さんの声はもう少し野太いイメージでした!頑張ってください! (2019年9月7日 0時) (レス) id: 06c8633641 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - なう。さん» コメントありがとうございます。師弟愛からの恋愛ですか…検討させていただきます。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白 | 作成日時:2019年8月12日 22時