もう少しの勇気を<十束多々良> ページ7
俺がいつも乗るバスにいつも乗っている、同じ学校の先輩
AA先輩。
二つ上で、全校生徒を統べる生徒会長。
美しくて、男子生徒だけじゃなく、女子まで虜にしてしまう存在の先輩に俺は恋をしてしまった。
高嶺の花すぎる。
いつも俺は声を掛けようと試みているのだけれど、勇気が出ない
今日こそはと思っているのに声を掛けられない臆病者だ。
今日もバスに乗ると先輩はいる
でも、今日も声を掛けられない
今日は少しだけ、先輩側に座ってみようか、
そんなことを考えてはやめる
だって俺が先輩だったら気持ち悪いじゃん
知らない人が毎日少しずつ距離を詰めてくるんだよ？
いやだって思うよね
色々な方法を考えては見るけど、結局声を掛けなきゃ、という結論に達する
当り前だよね
これは俺にきちんと声を掛けろという、試練的な何かなのかもしれない
ため息をつきながら校門をくぐる
多「明日こそは！」
昇降口でつぶやく
友人「何ぶつぶつ言ってんだ、十束？」
友達に聞かれていたようだ
ごまかしておこう！と悪知恵が働いた
多「やー、まあね…」
アハハと笑ってごまかす
俺は今日、何度目かわからないため息をついた
次の日の朝。
いつものバス停でバスに乗ると、案の定先輩はいる
今日もすごく綺麗だ
今日こそは絶対に声をかける！
そう意気込んで先輩に近づく
あと30センチ…
多「あの！」
先輩が本から顔を上げて俺を見る
俺はそれだけで顔が熱くなる
貴「どうかしましたか？」
多「お、お隣いいですか？」
貴「隣？いいですよ」
先輩はやさしくふわっと微笑む
(俺が告白できる日まであと)
それなら俺は<周防尊>→←皆に好きだと言ってみたら…？※ギャグです
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革ベルト
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十束レイラ(プロフ) - 小窪綾女さん» コメントありがとうございます！多々良の話ですね、頑張ります！ (2018年12月17日 6時) (
レス) id: 3991f2bb68 (このIDを非表示/違反報告)
小窪綾女 - 面白かったです！これからも楽しみにさせてもらいますね！多々良の話をもっとお願いします！ (2018年12月16日 18時) (レス) id: 9d6400d0c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皇レイラ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月7日 19時
