救済措置を継続せよ【名探偵コナン】

約束 ページ10

「…犯人車に乗せて戻ってきたら何そそくさと帰ろうとしてんだよ」
『おぉ、それはお疲れ様、早く松田刑事も帰って身体を休めるといい』
「これから警視庁戻って報告書に決まってんだろ」
『なら早く戻るといいよ』
「お前も行くんだよ」
『は？理由が分からない。』
「俺の他にもお前に会いたがってる奴らがいるんだよ、聞きたいことが山ほどあるっつただろ」

…そういえば、言ったな。
っていうか私モテモテじゃん。
はっ、これがモテ期？(現実逃避)

ってそんな事考えてる場合じゃない。
私はあーみんを地面に下ろし、松田刑事と向き合い目を合わせる。

『話してもいいけど、また後日じゃ駄目か？』
「駄目だ。」
『即答。いいだろう？私の所在は掴めたんだから、もう探す必要もないし。』

『私は今やらないといけない事があるんだよ。それが終われば全て話すよ。君達が知りたがっている事。』
「……」
『約束する。』

真っ直ぐに松田刑事を見つめる。
松田刑事はしばらく私を睨んだ後、煙草の煙を私に吹きかけてきた。
はっ？

『ゴホッ、ゴホッ！っにすんの゛(怒)』
「スマホ貸せ」
『はっ？』

松田刑事は、私からスマホを奪い取ると素早く連絡先を交換した。
そして無造作にスマホを投げて渡す。
スマホは私の手をすり抜け地面に落ちた。

『…二度と煙草吸えなくしてやろうか。』
「八つ当たりすんなよ…。自分の言った事には責任持てよ。しょうがねぇから待ってやる」
『よし、分かった。今度会ったらいい禁煙グッズをプレゼントしてやるよ煙草見るのも嫌になる位のね』
「前から思ってたがお前結構プライド高いよな…ちゃんと約束守れよ。」

松田刑事は小さく溜息を吐き、スマホを拾い上げ液晶にヒビが入っていないのを確認する私の頭を乱暴に撫でた後、自分の車の方に歩き出した。
何だかんだこの人も優しいよな…

…しょうがない少しだけ、世話を焼いてやるか

『松田刑事』
「あ？」
『私、最近毛利探偵事務所の下にあるポアロって言う喫茶店に通っているんだよ。タイミングが合えば会えるかも』
「ポアロ？…あぁ、佐藤からたまに話は聞くな。行ったことねぇけど。」
『萩原刑事達誘って行ってみたら？案外気にいるかもよ。私もお気に入りだ。……店員さん含め』
「気が向いたら行ってやるよ。」

そういうと松田刑事は歩き出し去って行った。

………よし、帰るか！(満足)

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