真の事実 4 ページ39
みんなの視線が突き刺さる。
疑り深いのは相も変らずと言ったところか…
諸伏さんや降谷さんが厳しい顔で牽制を掛けようとしてくるのは公安警察としての信念からだろう。
日本を危険に晒そうとしているのではと危惧しているのだ。
『…別に世界中に影響を及ぼすと言ってもそれに気づく人間は誰もいないさ。それにこの計画に関して君達が気にする必要は全く無いんだから』
「さっきからミコトちゃんの言っている意味が全くもって理解できないんだけど…世界中に影響を及ぼすけど誰も気づかない……?」
「それに俺達が気にする必要が無いって…」
『無いよ。この世界とは全く無関係な話だからね。この計画は私の世界での話だから。』
この発言にまた全員は理解し難いという顔を向ける
「この世界には関係ない…?私の世界の話…マジでAさんさっきから何言ってんだよ…この世界も私の世界も一つの世界だろ?」
『いいや、違うよ。この世界と私の世界は全く別の世界だよ。』
話に夢中になり過ぎたせいでコーヒーが緩くなってしまったな…
そんな事を思いながらコーヒーを胃に流し込むと全員の瞳を見つめ私は小さく笑みを浮かべる。
誰かの息を飲む声が聞こえる。
『私はこの世界の住人では無い。此処とは違う別世界、つまり異世界から君達を救済する為だけに来たいわば、異星人だ。』
「「…………はぁ??」」
たっぷり間をおいてリビングに男6人の間の抜けた声が響いた。
まぁ、そうなるよな。
「お、お前、なんで此処でそんなくだらねぇ冗談ぶっ込んで来んだよ…馬鹿にしてんのか?」
「Aちゃん?今そんな雰囲気じゃなかったよね」
「此方は真面目な話をしているんだぞ?分かっているのか」
『お、落ち着いて、私は冗談ではなくいたって真面目に言ったんだよっ』
怒りを含んだ表情で席を立ち此方に詰め寄る男達をなんとか宥める。
めちゃくちゃ怒ってんじゃん…
降谷さんと松田刑事…顔、怖っ。(焦)
「嬢ちゃん、流石にそんな話を信じる程餓鬼じゃねぇぞ俺達」
「ボウズなら兎も角、ちゃんと真実を話してくれないか?」
「いや、流石の僕でも信じる訳ないでしょ。景光さん怒るよ?」
「え、悪い…」
部屋の中が騒がしくなってきたな…
……やっぱり、論より証拠って事だな。
『みんな、私に着いてきてくれないか?見せたいものがある』
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秋海(プロフ) - すごく面白いです!気になったのですが、31ページ夢主の名前が固定になってます… (2022年8月7日 14時) (レス) @page31 id: b3f98e64b1 (このIDを非表示/違反報告)
なな - ページ32を読んでて思ったんですが、これって、名前固定ですか? (2020年1月20日 11時) (レス) id: 185446ca5a (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - 凛さん» 長らく返信できず本当に申し訳ございません。 まさか夢主ちゃんの絵を描いて頂けるなんてっ……!!本当にありがとうございます!しかも、しかもっ!紺色ワンピに白衣!凄く素敵で愛らしい絵を有難う御座います!地道に頑張るので是非これからもよろしくお願いします! (2020年1月8日 0時) (レス) id: 300bfc7802 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - ミコトさん、初めまして。いつも読ませて頂いております。突然ですが、この小説の夢主ちゃんを書いてみました。IMELOGにて投稿しているので、宜しければ、#救済措置を実行せよ #名探偵コナン #夢主 で検索して見ていただけると幸いです。いつも応援してます。 (2019年4月28日 18時) (レス) id: 0f5c65d312 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 凄く読めて、読んだなぁって久々に実感した!面白かったです!!更新q(*・ω・*)pファイト! (2019年4月20日 1時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミコト | 作成日時:2019年1月17日 1時