救済措置を継続せよ【名探偵コナン】

警察学校組との再会 ページ31

ジン達の登場に予定を狂わせられながらも無事、伊達航の救済が完了した2日後、私は松田刑事達に会うべくポアロに足を運んだ。

カランカランッ

「！」
「あっ！！」
「本物…？」

『……おぉ、皆さんお久しぶりです』

ポアロの扉を開け店内に入ると目当ての人物達を発見する。

マジで良く来てるんだな…

目線の先には、カウンター席でランチを食べながら安室さんと談笑していた男性3人の姿。

私を見て驚愕を顔に浮かべた松田刑事、萩原刑事、伊達刑事の姿があった。

そんな様子を横目に、挨拶をしながら私もカウンター席に座る。

「ミコトさんこんにちは。今日もハムサンドと紅茶で良かったですか？」
『うん、それで。』

3人から視線を感じつつ安室さんに注文を取ってもらい松田刑事達に向き直る。
松田刑事はジト目で此方を睨み、萩原刑事と伊達刑事はまるで信じられない物を見るような目で此方を凝視する。
そして、確認するように私に言葉を掛ける。

「やっと、会えたって感じだな…背は、伸びてるけど…、本当にあの時の子だよな？」
「てめぇ…此処お気に入りとか言っておきながら全然来なかったじゃねぇか…」
『私にも私の予定があるんだよ、それに君達のいない日に来たりもしてたよ』
「嬢ちゃん…１年前俺を居眠り運転の車から助けてくれた子だよな？」
『あの時はいきなり突き飛ばしてゴメンね少し予定が狂ってしまってたんだ』
「……予定？」
『そう、予定。』


私の、予定が狂った、という返答に注文の品を持った安室さんが不思議そうに尋ねてきた。
その返答にまた私が返すと、今度は松田刑事達が深妙な面持ちで此方を見てくる

「……初めて会った時も思ったが、お前何を何処まで知ってんだよ」
「俺の時といい松田の時といいミコトちゃん？だっけ？俺達に何が起こるか初めから知ってる風な話し方してたよな？」
「…この前話した時も僕とフィリスの関係について何か不思議な事を言ってましたよね？」
「え？フィリスってこの前ポアロに来てた変な動物？」
「諸伏を助けたっていう…まさか、あれも嬢ちゃんの仕業だったって事かよ！？」
「マジで？諸伏含め全員コイツに助けられてたのか俺達」
『フィリスは変な動物じゃない、私が生み出した奇跡のハイブリッドアニマルだ！』
「今お前が答えるべき質問はそこじゃねぇだろ」

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