質問タイム ページ28
時刻は夕方、空は茜色に染まり街を紅に染まらせる。
現在、私はコナン少年と哀ちゃんの2人と共に愛車に乗り警視庁への道を走っていた。
漫画で彼の凄さは知っていたが、誘拐犯のアジトに乗り込み誘拐犯達をたった1人で不能にし攫われた子供達を見事に救い出したその行動力の凄さには思わず驚かされた。
そして自分の体力の無さにも改めて驚かされた(屈辱)
明日からジョギングでも始めようかな…。
そんな事を考えながら私は、車に乗った途端に始まった2人からの質問責めに答えている。
『だから、あの防犯ブザーは護身用に作っていた物でよからぬ事に使おうだなんて思って作った物じゃないんだよ。私がそんな事をする人間に見える?』
「見えない事もない」
『あんまりだ、共に協力しあった中なのに』
「貴方息切れ起こして倒れてただけでしょ」
『…。(屈辱)』
人が今一番気にしている事を…っ
後どれだけ質問すれば気がすむんだこの子達は。
もうやだ帰りたい。まだ帰れないけど。
哀ちゃんに痛いところを突かれ落ち込む私を防犯ブザーについて納得し終えたらしいコナン少年はバックミラー越しに目を合わせてきた
「後一つ、Aさんに聞かないといけない事があるんだ」
『…?何かな』
さっきまでとはうってかわって真面目な何処か緊張した顔をしているコナン少年
「Aさんは、どこまで知ってるの…?」
「!」
…そっちが本命の質問か。
哀ちゃんはコナン少年の質問の真意が分からないのか顔をしかめる。
「何を言ってるの?江戸川くん…?」
「元太達が拐われ、それを追いかけようとした時Aさんが転んだのに気づいて戻ってきた僕に言ったよね?Aさんと灰原は車で追うから僕はスケボーで先に行け、ってさ」
『…。』
「普通のスケボーなら走る車を追えるわけもないのに。Aさんはこのスケボーが普通のスケボーじゃないってどうして知っていたの?…他に何を知ってるの?」
「!」
答えて。そう言って鋭い目で私を見つめてくるコナン少年、あの時、突然の緊急事態、酸素が足りず思考が上手く働かない時に出た失言。彼が気づいてない筈は当然ないだろうと思っていた。
『…何処まで知ってる、ねぇ』
「「!?」」
フッと笑った後、
車のハンドルを思いっきり切り強引に脇道に入る。
突然の進路変更に2人は対応しきれず車の端に体を持っていかれた。
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ミコト(プロフ) - 1412さん» ……確かにっ(衝撃)ご指摘有難うございます!修正しておきます!! (2020年1月9日 22時) (レス) id: 9d332e4a56 (このIDを非表示/違反報告)
1412 - 思ったんですが、夢主さんが自販機でジュースを買っている話があったんですけど自販機に万札は入りませんよ?お話事態はとても面白かったです!! (2020年1月9日 21時) (レス) id: 927162caee (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2019年1月17日 1時) (レス) id: 442cac4e68 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 凄く面白いです! 続き楽しみにしてます! (2019年1月17日 1時) (レス) id: a63d8a48ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミコト | 作成日時:2018年12月20日 23時