救済措置を実行せよ【名探偵コナン】

追跡 コナンside ページ24

「っくそ！」

ワンボックスカーが公園を過ぎ去った後俺は瞬時にメガネの発信機を作動させ走りながら3人の行方を追う、灰原とAさんもその後に続く。
最悪の事態じゃねぇか！
Aさんの危惧していた事がまんまと起こりやがった。

『コナン少年！！』

後ろからAさんの呼ぶ声が聞こえる。それに振り返る事なく俺は答える

「大丈夫！3人の行方は今追ってる！どちらでも良いから警察に連絡((ズベシャァッツ へ？」
「ちょっ、Aさん！？」

連絡してくれと言おうとした直後後方から物凄い音と灰原の焦り声がして足を止め後ろを振り返る

「え！？Aさん！？どうしたの！？」

道の真ん中でAさんが盛大に転んで倒れているのが目に入り俺は慌ててAさんの元へ駆け寄る。

『息が切れたっ…はぁっはぁっ！もう走れない』
「何言ってんの！？この状況で！」
「どんだけ体力ないの貴方！」
『仕様がないだろ！私はっ、根っからのっ、インドアなんだよっはぁっはあっゴホッ！』

嘘だろ。まだ公園出て5分も経ってねえぞ！？
なんなんだこの人
Aさんは必死に息を整えながら言葉を紡ぐ

『…すぐそこのパーキングに車を止めてある、私はっ哀ちゃんを連れてっ、車で後を追うっ、君はその手に持ってるスケボーで後を追えっ！』
「何言ってんだよ！Aさん道も分かんねぇのに追えるわけっ！？」

Aさんはおもむろに白衣のポケットに手を突っ込み手のひらサイズの何かを取り出しそれに着けられている紐を勢いよく引き抜いた。
するとあたりにけたたましいブザー音が鳴り響く
ぼ、防犯ブザー？

「貴方頭おかしくなったの！？なんでここでそんなもの鳴らしてるのよ！」
『これは紐を引き抜くと発信機が起動する仕組みなんだよっ、音は15秒ほどで止む、コナン少年これを持っていけ、その発信機を辿って私も後を追うっ！』

なんでそんなものをAさんは持ってるんだ？
でも今はきにしてる場合じゃねぇ！

「っ！分かった！」
『あと、これにはもう一つ特別な機能が備わってるんだ…ここを外してここを相手に』
「！Aさんこれはっ！」
「貴方一体っ」
『説明なら後で幾らでもしてあげるっ今は早くあの子達をっ！』
「あぁっ！もう！」

なんなんだこの人は一体！？
聞きたいことがありすぎる！
後で根掘り葉掘り聞いてやる！と思いつつ、俺はただ先を急いだ

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