不穏 コナンside ページ22
『邪魔になるだけだよ』
冷たい空気を放ちながらAさんは躍起になっている元太達に牽制をかける。
先程とはうってかわって酷く冷たい瞳のAさんに俺達は小さく息を飲んだ。
「子供相手に随分と酷い言い方ね。」
そんな不穏な空気を切り裂くようにさっきまで口を噤んだままだった灰原がAさんに声を掛けた。
白衣姿のAさんに警戒をして俺の後ろに隠れていたが今は鋭い目つきでAさんを睨みつけている。
『…酷い？』
「そうだぞ！俺らの凄さなんも知らねぇくせに！勝手な事言うなよな！」
「歩美達刑事さん達のお手伝いがしたいだけだもん！」
「そうですよ！心外です！」
Aさんの発言が余程気に障ったのか元太達も次々に声を荒げ出す。
『別に本当の事を言っただけだろう？』
「子供だけで犯人を捕まえるのは確かに危険すぎるからやめた方が良いっていうのには同意見だけど、こちらも一応色々情報を掴んだ上でここに来てるの、貴方の方こそ初対面のくせに突っかかるのやめてくれる？」
「お、おい灰原お前も言い過ぎだぞ…落ち着けって、お前らも」
段々機嫌の悪くなっていく灰原達を何とか落ち着かせようと必死に宥める。そんな俺を他所にAさんは元太達の言葉を気にする事もなく灰原をじっと見つめた。
『…可愛くないね、子供にしては大人びた発言をする…君、本当に子供？』
「っ！」
そう言ってAさんは黄色い瞳を細めて灰原を見つめる。
まずいAさんはかなり感の鋭い人だ、以前ポアロでいともたやすく俺の心情を見破られた事がある。
下手すれば俺と灰原の正体がバレかねない…！
「もういい加減にしてよ！」
『！』
「哀ちゃんを悪く言わないで！」
「そうですよ！灰原さんはとても可愛らしい人です！」
「姉ちゃんのバーーーーカッ！！」
「「バーカ、バーカ！」」
「ちょ、お前ら…っ！」
無視された事と灰原を悪く言われたことに我慢出来なくなったのか、Aさんに激しく詰め寄り始める元太達、もはやただの悪口になりかけてやがる…
それ以上言ったら今度はAさんの機嫌まで悪くなっちまうっ！
何とかAさんをフォローしようとAさんの方に顔を向けると、
『………』
「え？A…さん？」
先程までと一変、何故か目を見開きポカーンとした表情を浮かべていた。
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ミコト(プロフ) - 1412さん» ……確かにっ(衝撃)ご指摘有難うございます！修正しておきます！！ (2020年1月9日 22時) (
レス) id: 9d332e4a56 (このIDを非表示/違反報告)
1412 - 思ったんですが、夢主さんが自販機でジュースを買っている話があったんですけど自販機に万札は入りませんよ？お話事態はとても面白かったです！！ (2020年1月9日 21時) (レス) id: 927162caee (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月17日 1時) (レス) id: 442cac4e68 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 凄く面白いです！ 続き楽しみにしてます！ (2019年1月17日 1時) (レス) id: a63d8a48ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミコト | 作成日時：2018年12月20日 23時
