救済措置を実行せよ【名探偵コナン】

友達 ページ19

あの後、私は安室さんに軽く謝罪をされ店内を何故か2人で回っている。

ちなみに16歳だと思っていたらしい。
初見は14歳くらいに見えたが言葉遣いからもう少し上だと思ったようだ。
ムカついたので自分だって童顔ベビーフェイスのくせにって言ったら軽く機嫌が悪くなった。
気にしてんのかよ…。

安室さんも大概プライド高いよね。
小馬鹿にされるのが気に食わないらしい。

その気持ち分かる。(共感)

「そういえば、ポアロで会った時にも白衣を着ておられましたが何か理由がおありで？」
『私なりのオシャレです。知的で理系な感じに見えません？』
「成る程、Aさんらしく知的で理系で大変良くお似合いですよ」
『あれ？なんか馬鹿にされてる気が？』

安室さんの受け答えが雑になってる気がする。
まだ根に持ってんの？ごめんって。

…そういえば安室さんは未だに萩原さん達と連絡は取り合ってないのだろうか、他の3人も救済する事は決定事項なので、どっかで会う機会はありそうだけど…私の予想ではコナン少年関連で関わる事になりそう…

『安室さん友達いますか？』
「いきなり失礼ですね。流石に友達くらいいますよ…最近は忙しくて全然連絡は取れてないんですけどね。」
『(最近、ね…)友達は大事にした方が良いですよ。人生一期一会ですからね。手にしたものがいつまでもそばに在り続けるとは限りませんから、後悔先に立たずとも言いますし』
「そうですよね…会いたいとは思っているんですけど、今はまだ………。」

安室さんは少し悲しそうに顔を歪める。
まぁ、仕方ないか、ゼロにいる限りそう簡単に自分の正体を知っている人間に近づく事は出来ないだろうし、常に危険と隣り合わせだからこそ大事な仲間を巻き込みたくはない。
大切に思っているからこそ近づけない。

安室さんは少し黙った後パッと顔をこちらに向け、またいつもの爽やかな笑顔を浮かべる。

「そういうAさんは友達とはよく遊んだりしているんですか？」
『いえ？全然』
「人に助言しておいて…Aさんの方こそ友達は大事にしないと」
『大事にする以前に友達いないので。』
「……。」

友達居ないくせに一期一会だのなんだの言ってたのかお前って顔で見てくるのやめてくれないか…居ないからこそ友達の大切さを知る事も出来るんだよ！
それに友達居なくてもフィリスとあーみんいるからいいもん！

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