救済措置を実行せよ【名探偵コナン】

1人目の救済 ページ14

スマホを開きカレンダーを確認する

『ふむ、うまくいったな』

カレンダーには11月7日の文字、西暦もきちんと7年前に戻っている
そして爆発現場ではなくそこから少し離れた場所にある森林公園の公衆便所から出ると、ちらほらと公園を散歩する人達を見ながら足早に公園を立ち去さり爆発現場までの道を歩きながら策を練る。

『さぁ…どうやって救済しようかな』

変に目立つのは得策ではない。正直、爆弾程度であれば私1人で安全に解体出来る自信があるが、それをすると変に目立つどころかそのまま警察に保護されて元の時間に戻ることも難しくなりそうだ。

『やっぱり説得するしかないか…でも、私は子供の姿だし、信じてもらえるかも…それに接触して顔を覚えられるのも後々面倒事になりそうだし…コナン少年みたいに子供のフリをするのも嫌だ、あんな恥ずかしいこと出来ない(失礼)でも今のところ選択肢としてはそれが1番の最善策だs(ボフッんぶっ！』
「うぉっ！」
「あ？」

ぶつぶつと独り言を言いながら歩いていると何かにぶつかりその衝撃で尻餅をつく。

「子供？1人か…？」
「お嬢ちゃん大丈夫？」
『タイムリー…(ボソッ』
打ったお尻をさすりながらゆっくりと顔を上げると今回のターゲットが心配そうにこちらを覗き込んでいた。
……萩原研二。その後ろにはトレードマークのサングラスをかけた松田陣平かこちらを見下ろす。
考え事をしている間にいつのまにか爆発現場に着いていたようだ。差し出された手を取り立ち上がりながら考える。
……どう切り出すか、変に怪しまれないように説得を試みないと、不本意だがここはひとつ子供のフリを…

「お嬢ちゃん迷子？そこのマンションには爆弾が仕掛けられているから危ないよ」
「おいおいこんな時に迷子なんて勘弁してくれよ…ガキの面倒なんて見てる余裕ねぇぞ萩原」
『迷子じゃないし、君ごときに世話を焼かれるほど私は子供じゃないし、私は君よりよっぽど頭がいい、天才だからね。口の聞き方に気をつけたほうがいいよグラサン野郎』
「「はっ？」」

……天才って無駄にプライド高いんだよね。(言い訳)

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