爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話 (ページ38)

今日:3 hit、昨日:20 hit、合計:404,584 hit

力ページ38

『炭酸うま…』

しゅわしゅわとする炭酸を喉に通し一気に体が冷却された

『お昼のオムライスもさいこー』

独りでブツブツと話しているので怪しまれないかどうか心配？
ノープロブレム、この道は関係者以外立ち入り禁止だし他の生徒はお昼タイムです

『ふふ～ん、おぶしっ！』

｢あ"？｣

『げ』

そのまま真っ直ぐ進もうとしたが腕を掴まれそのまま後ろ向きに抱きつかれる形となった

『なっ！？はな(むぐっ』

｢黙ってろ｣ﾎﾞｿ

『～？』

｢おれは｣

焦凍の声

奥では何やら轟とデクが2人で話をしていた。
雰囲気からして明るい話題でないのは確かである

｢クソ親父の個性なんざなくたって…いや。使わず一番になることでやつを完全否定する｣

ゾクッ

この焦凍しってる

小さい頃からエンデヴァーに向ける殺気と同じだ

私が焦凍に出会った時には既に火傷があった
その理由は冬美姉さんに聞いていた

ゾッとした

焦凍は、まだ…

囚われている

そっと手が口元から離れると勝己は背を向け歩き出した

『…わたしは』

ピタッと背を向けたまま勝己が止まる

『お前に…勝つ、この力で

もう、負けない』

｢はっ…なら、自力で登って来やがれ

てめぇの足で｣

負けない

師匠のためにも

負けることなんて許されない