ホワイトデー【ウタ】 ページ47
「お返し…かあ。ウタは配信とかトレーニングで忙しそうだから渡すタイミングが掴めないな、どうせなら人に見られたくないし……いやそりゃゴードンしか居ないんだけどまあほら！恥ずかしいじゃん…？！」
自分で何を自問自答して話しているのだろう、と我ながら変な奴に見えるなとAは無になった。この現場が一番見られたくないものだなと冷静に考え直し、バレンタインにウタから貰った為そのお返しをどうしようか悩んでいる。
バレンタインはそれはもう凄いものでファンレターで忙しそうなウタを見ていて苦笑しあったものだ。
私の方もまあ、その夜にウタからチョコを受け取り食べようと思ったら口移しされその先は…長かった事だけ記憶している。アレだけは忘れられない。
それにしても歌姫は今日も忙しそう。…いつあげよう。
「手作りチョコ、少し歪になったかもしれないんだよな…。名前入れちゃったから余計に恥ずかしいけど渡さなきゃ」
そう思うも今彼女は配信中。渡すタイミングと心の中の覚悟が合わなさそうな気がして後がげんなりする。
そのまま時間だけが過ぎていき昼食をとる。隣をチラ、と見るとウタは首を傾げて此方を見た。
「どうしたの？A、さっきから進んでないけどもしかして調子悪い…？」
「ううん！違うよ、なんでもない」
不審に思われマズいと思い早めに完食して、ご馳走様！と言ってその場を後にした。
しかしウタが追いかけてきて後ろから私の右手を掴み壁に押し付けた。
「A、何か隠し事してるでしょ。私に何か言えないこと？それともゴードン？」
「う…えっと……」
「……ハッキリ言って。そうしないと私の世界に閉じ込めちゃうよ？」
さらっと恐ろしいこと言われた気がする。それにしても今の状況が恥ずかしい…その、所謂これは壁ドンなわけで。
だが隠し通せるものでもなく、何れは渡さなければならない為ここで覚悟を決めることにした。
「ご、ごめんねウタ…タイミングが掴めなくて、その……はい！お返し！」
「…へ？あ、えと…もしかしてホワイトデーだから？……すっごく嬉しい！A愛してる！ねえ次の配信で自慢して良い？」
「や、やめて恥ずかしい！絶対にダメ！！」
「そんなこと言わずに良いじゃん、皆に自慢したいんだけどA〜」
次の配信って明日？と思ったが満面の笑みで数時間後だよと元気な返答が返ってきた。
え？さっき私ダメって言ったよね？と困惑する私を他所に機嫌良いウタを見て今日は羞恥で死ぬと悟った。
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零猫(作者1)(プロフ) - ねむさん» 有難う御座います！師走で何かと忙しいですが、またチマチマ頑張っていきます！ (2022年12月10日 12時) (
レス) id: 909ea21d0e (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 次の更新も楽しみにしています！ (2022年11月29日 9時) (レス) id: 5d4dcca220 (このIDを非表示/違反報告)
零猫(作者1)(プロフ) - 碧.さん» その言葉で大変頑張れます！( ᷇࿀ ᷆ )貴方の勇気が私の活力になりましたので、またお話が思い浮かんだら更新していきます！！( 'ω') (2022年11月6日 23時) (レス) id: f107f7bb54 (このIDを非表示/違反報告)
碧. - 何時も楽しく読ませて頂いております！ずっとコメントしたかったのですが勇気がでず今日やっとコメントが出来ました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)旧三代将もウタも大好きなのでこれからも更新楽しみにしています！ (2022年11月5日 23時) (レス) id: 7eb027a135 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 零猫(作者1)さん» 新しく更新されたのも最高でした！ありがとうございます！ (2022年10月22日 17時) (レス) @page20 id: 8adf995a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零猫(作者1) | 作成日時：2022年10月15日 18時
