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「フー…酷いことするじゃないの。あんなに愛し合っていたってのにさ、海軍を辞めてまで俺と離れたいわけ？ま、そんなもん許すはずもねェことくらい知ってるよなァ」
「クザンの愛は歪んでいるの…！私には耐えきれない！」
「へーえ…そう。んじゃ俺の愛に耐えられるようにしちゃったら良いってことじゃないの？……あ、そうそう俺も今じゃ海軍を辞めた身なんだわ。周りが色々言ってきて出来なかったことも多かったが、これでお前ともっと自由に愛し合えるよ」
「…ッ！やっぱ、狂ってる…！」
足に思い切り力を入れて地を蹴り全力で駆け出す。
しかし大将時代の彼とは違うのか格段に実力は上がっており、Aが駆け出した瞬間に後ろから抱きしめられるように捕獲された。
ここからが本当の地獄。
「折角三年も長い時を経て巡り合えたお前を逃がすわけがないだろうよ。…アイスタイム」
「やめて、ごめんなさい…クザン…っ！私は一人で生きていきたい…！」
Aは部分的に腕、腰などを凍らされて更には足元まで凍っている。その姿に凍らせたクザンはほくそ笑みゆっくりと長く口付けをして味わう。
それは確かに、自身の居なくなったはずである恋人の存在を確かめるように。嗚呼、二度とお前に逃がす状況や隙は与えてなんかやらないから。
この絶望的で逃げられないと分かっている事と怯えているからか、覇気を使い逃げ出すことなどAは忘れているのだろう。何故かといえば何をやっても捕まるからだ。
「あらら。覇気で割れるのにそのままキスを受け入れる辺り、安心したわ。まだ俺のことが嫌いになれてないんでしょ？お前が本気を出したらこんなものじゃないんだから」
「はぁ、は…っ…一緒に今は居るべきじゃない…！」
本気で逃げるため覇気を使い氷を割るが「あー、割ってくれてありがと」なんて言葉が聞こえた後には太腿には矛が貫いて鮮血が垂れていた。彼の能力技の一つ、“両棘矛”だろう。
Aをやっと手に入れたという様な様子で愛しそうに眺めて耳元で低く囁いた。
「“一人で”生きていくなんて寂しいじゃないの。お前は俺と“一生二人で”生きていく方が良いよ。なァ…愛してる、A」
「ぅっ…ひっぐ…ごめ、なさい…っ許、して……」
「謝ることはねェよ。こうして俺の元に帰ってきてくれたんだもんな、今度は離してあげないからさ」
Aをよっこいしょと抱え上げて歩き出す。
胸元に顔を埋めて肩を震わせ泣いている彼女を可愛く思いながら街中を進んだ。
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零猫(作者1)(プロフ) - ねむさん» 有難う御座います！師走で何かと忙しいですが、またチマチマ頑張っていきます！ (2022年12月10日 12時) (
レス) id: 909ea21d0e (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 次の更新も楽しみにしています！ (2022年11月29日 9時) (レス) id: 5d4dcca220 (このIDを非表示/違反報告)
零猫(作者1)(プロフ) - 碧.さん» その言葉で大変頑張れます！( ᷇࿀ ᷆ )貴方の勇気が私の活力になりましたので、またお話が思い浮かんだら更新していきます！！( 'ω') (2022年11月6日 23時) (レス) id: f107f7bb54 (このIDを非表示/違反報告)
碧. - 何時も楽しく読ませて頂いております！ずっとコメントしたかったのですが勇気がでず今日やっとコメントが出来ました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)旧三代将もウタも大好きなのでこれからも更新楽しみにしています！ (2022年11月5日 23時) (レス) id: 7eb027a135 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 零猫(作者1)さん» 新しく更新されたのも最高でした！ありがとうございます！ (2022年10月22日 17時) (レス) @page20 id: 8adf995a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零猫(作者1) | 作成日時：2022年10月15日 18時
