【イナイレ】冷酷に、無情に【第三章】

第１０４話　ラブラブ焼き ページ9

遊園地を出て、一之瀬の目撃情報を頼りに彼の居場所を目指して歩く


最後の目撃情報があった“店”の前に来る事には

Aは泣き止み、すっかりいつもの様子に戻っていた


取り乱した事が恥ずかしいのか、顔を伏せがちだ。

そして変わらず、手は吹雪に繋がれたまま。


顔には泣いた跡が残ってしまい、目も赤く、取り戻したポーカーフェイスも無駄になりそうだった



円堂「ここだな、あの子達が言ってたのは」



最後の目撃情報をくれた学生たちの証言では

一之瀬らしき人物がこの“お好み焼き屋”へ入って行ったという


思い切って円堂が戸を開ければ



「エイリア学園って、またけったいな名前やな」



中には２人しかおらず、１つのテーブルについているのは、まさしく一之瀬

そしてもう一人は見知らぬ少女だ



リカ「あ、いらっしゃい！」


一之瀬「円堂！！」



こちらに気付いたようで、二人が声をあげる

今の言葉からして、彼女はこの店の手伝いをしているのだろう


一之瀬は彼女にお好み焼きをごちそうになっていたようで、案の定壁山達に羨ましがられるが

どうやらそれが厄介事を呼んだようで…



リカ「あんた、ウチの特性ラブラブ焼き食うたやろ？あれ食うたら結婚せなあかん決まりやねんで」


一之瀬「けっ…」


「「結婚！？」」



リカの言葉に、本人である一之瀬含め全員が驚く

Aはというと、小さく溜息をつき呆れた様子で頭を抱えていた

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