第９話 嫌い ページ12
影山「あれから、雷門の様子は？」
総帥室に呼ばれたAは
両手を後ろで組み、影山のいるデスクを見上げている。
坂本「帝国と戦い実質的勝利を収めて以来、実は凄いチームなのではと噂が広がっています。酷いところでは、帝国が１点に泣いたという話もある始末」
影山「フッ、言わせておけ」
坂本「えぇ。……それから、雷門には練習試合の申し込みが後をたたないようです」
影山「ほう」
坂本「既に鬼道が“土門飛鳥”を潜り込ませているので、彼らの動向は随時把握できるかと」
影山「そうか」
土門が雷門にいるのなら、今後Aが雷門へ赴く必要もなくなるだろう。
だがAには１つ、気になる事があった。
坂本「何故、雷門を気にかけるのです？豪炎寺修也が入部したとしても、帝国の脅威になるとは思えません」
先日の試合で点をとられたとはいえ
豪炎寺の実力を見る為、源田は元より止める気はなかったのだ。
でなければ、キング・オブ・キーパーと呼ばれる彼が易々と得点を許す事などない。
影山「悪い芽は、早めに摘んでおくものだよ」
坂本「……今はその見極め、という訳ですか」
影山「お前も薄情な奴だ、幼馴染に何も告げずここ(帝国)に来ていたとはな」
フッと口角を上げ、サングラス越しにAを見る影山に
Aはムッと眉をしかめる。
坂本「私は、くだらない理由でサッカーを辞めた彼が嫌いなのです。そんな奴にかける情などありません」
影山「だが奴はボールを蹴った。そして奴のサッカーは少しも錆びてはいなかった」
坂本「尚の事癇に障ります」
冷めきった声でそう言い切るAに
影山は“ほう…”と興味深そうに彼女を見る。
坂本「奴のサッカーは錆びてはいませんでしたが、進化もしていません。
それは長らくサッカーを封印していたから。
そこまでの決意を簡単に破る意志が、守れもしない約束などする愚かさが、私は心底嫌いなのです」
影山「クックック……皮肉なものだな。かつては奴の頭脳として支えていたお前が、今や奴と敵対する立場にいるとは」
そういいつつも、楽しそうに笑みを浮かべている影山を
Aはただじっと見ていた。
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アメミヤ♪(プロフ) - マナさん» 返信お待たせいたしました！コメントありがとうございます！私が小説を書くときは、長台詞にならない事、想像しやすいような描写、書いていなくてもその時の心情が分かるような表現、流れのテンポ、行動の意味のつじつま、などを心がけています！言うだけはタダ！ (2021年10月30日 17時) (
レス) id: 1ef70b6993 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 作品読んで感動しました、どう作品書いてらっしゃるか教えてほしいです！ (2021年9月14日 20時) (レス) id: 3e93b35eb1 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 初めまして！作品観覧させて頂きました！！夢主ちゃんはプロジェクトZ？と関わってるみたいですね。しかも、鬼瓦さんとも知り合い(？)みたいですし続き楽しみにしてます！！更新頑張ってくださいね！ (2019年9月8日 10時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 初めまして作品見ました。これからも頑張って更新してください！(^^) (2019年9月4日 0時) (レス) id: d7bac13e1b (このIDを非表示/違反報告)
水銀(プロフ) - 上手く言えないのですがめちゃくちゃ好きです…主人公は本当は豪炎寺の事を大切に思っているのが伝わりました…！これからどうなっていくかとても気になります！ (2019年8月28日 3時) (レス) id: 78abf1c607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメミヤ♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2019年8月25日 19時
