第２３８話 名前 ページ32
？「ごめん！怪我はな、い………」
坂本「あ、あぁ。こちらこそすまなかった。ありがとう…フィディオ・アルデナ」
イタリア代表のジャージを着ていた彼だが、Aは顔を見ただけで彼が誰なのか分かっていた
各国代表選手の下調べは万全なのだ
だが言葉を詰まらせた様子だったフィディオは、Aの言葉が聞こえていないかのように
驚いたような表情でAをぼーっと見つめていた
坂本「フィディオ…？あの、もう離してくれて大丈夫なんだが…」
フィディオ「！あ、あぁごめんごめん…！あまりにも綺麗な人だったから」
Aをゆっくり離しながら
頬をほんのりと染めつつ、隠す様子もなく言うフィディオ
豪炎寺の眉間のシワが、更に深くなっていく
フィディオ「あれ、そのジャージ…！円堂守のチームメイトだね！」
豪炎寺「！円堂を知っているのか」
フィディオ「あぁ！この間会ってね。そっか、君はジャパニーズなんだね。名前を聞いてもいいかな」
坂本「坂本Aだ。日本代表の監督補佐を務めている。こっちはＦＷの豪炎寺修也だ」
フィディオ「A…！なるほど、君を表すのに相応しい、良い名前だ」
エドガーといいフィディオといい、女性に対する気持ちをオープンにする人が多いようで
豪炎寺は眉を寄せながらAの肩を抱き寄せた
坂本「？修也どうした」
フィディオ「もしかして、君のガールフレンド？」
豪炎寺「そうだ」
だから手を出すな
と言わんばかりのオーラに、フィディオは一瞬驚いたもののニコリと笑顔を返す
フィディオ「監督補佐という事は、試合で会えるんだね。円堂や豪炎寺、そしてAのいるジャパンとの試合、楽しみにしてるよ」
最後に油断していたAの頬にキスを落とし、風のようにその場を去って行ったフィディオ
挨拶だと分かっていたAは表情を変えないものの
分かっていても不機嫌な豪炎寺
豪炎寺「エドガーといいアイツといい…お前は外国人に好かれやすいようだな」
坂本「？」
豪炎寺(いや、日本にも厄介なライバルがいたか…)
彼女が自分のものになった今でも油断はできず
なお増えていくライバルに、豪炎寺は小さく溜息をついた
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琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！ (2019年12月19日 13時) (
レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初コメ失礼します！お話を読んでとても興奮しました！豪炎寺の事が大好きな私にとってこのお話はほんとに神です！これからも楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年12月3日 6時) (レス) id: f531a252e9 (このIDを非表示/違反報告)
娘娘(プロフ) - 失礼します！いつも「冷酷に、無情に」の更新楽しみにしてます！とうとう6章ですね！これからも頑張ってください！ (2019年11月30日 19時) (レス) id: c2f40fc0cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメミヤ♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2019年11月30日 19時
