【イナイレ】冷酷に、無情に【第五章】

第１６９話　練習禁止 ページ13

《全国のサッカーファンのみなさま、こんばんは。
今夜はみなさまもお待ちかね、第一回ＦＦＩアジア予選、組み合わせ抽選会の模様をお送りいたします》



いよいよ始まったＦＦＩ予選の抽選会

久遠はそちらに出向いており、イナズマジャパンが見守る画面の向こうで今まさにクジを引いている



《日本代表イナズマジャパン、１―Ａ》


風丸「決まったな…」


ヒロト「いきなり優勝候補かぁ」


鬼道「あぁ。だが相手にとって不足はない」


円堂「よぉし、オーストラリア戦に向けて明日から特訓だ！！」


「「おぉ！！」」


坂本「…オーストラリアか」



小さく呟き、画面を見つめながら不敵に笑うA

試合は２日後

オーストラリアの下調べが終わっているAは、

久遠に提案する特訓メニューを頭の中で組み立てていく


が



「「えぇ！？」」



翌朝、選手達に告げられた言葉に

全員が驚きを隠せない


昨晩、久遠へ特訓メニューを提案しにいったAは

どうやらその事を聞いていたようで驚いてはいなかった



円堂「練習禁止！？」


久遠「これは命令だ。オーストラリア戦までの二日間、合宿所から出る事も許さない」


鬼道「久遠監督、どう言う事ですか」


久遠「言葉通りだ」


鬼道「俺達は日本代表に招集されたばかりで、チームとして完成していません！
この二日間はチームの連携を高めるのに使うべきです」


久遠「監督は私だ。命令には従ってもらう」


鬼道「っ…」



“お前からも何か言ってくれ”



そう言わんばかりの視線が鬼道からAへ向けられるが、彼女は知らん顔

そんなAの態度に、鬼道はまた驚き眉をしかめた


それは鬼道だけでなく、豪炎寺も同じだ

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