最高最大の物語 (ページ21)

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時間が経つのは本当に早くてもう、明日は面接。

ま、面接って言っても志望動機とかだけだけどね

大「志望動機は何ですか??」

大毅がおもしろおかしくし面接官の役をやってくれる

「～～～～からです」

大「なるほどー」

うちら何やってんねやろ笑笑

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「ただいま」

母「ん」

明日のこと、なんて言おうかな

あ、

「明日塾だから。この前入れてもらったんだ」

母「何時から？」

「10:00～19:00まで」

いつも塾はこれくらいの長さだから全然怪しまれない

母「もうすぐテストでしょ。進路に関わるんだからしっかりやりなさいよ」

「はい。」

父「ただいまぁ」

母「おかえりなさい」

べろっべろに酔った父が帰ってきた

フラフラとした足取りで近づいてくる

やばい、と思った時にはもう遅くて

ﾊﾟｧﾝ

と私を叩く音が響く

はは、明日面接なのにな

顔怪我したらやばいか

たまに父は意味もなく母や私を殴る

ストレス発散になってるのかも知らんけど

私が殴られていても母は怖くて止められないし止めようともしない

私も母が殴られていても見て見ぬふりをする

家族ってなんなんだろう

ぼーっと考えているともう1発、殴られそうになって

夢中で駆けだした

親から逃げたのは初めてだった

はい、はい、って言ったら怒られない

何もしなければ怒鳴られない

反抗しなければそれ以上には殴られない

だから、今まで私は1回もしなかったけど

明日腫れた顔でいったら落とされることは目に見えている

モデルは顔が命だから

大毅とか淳太先生が協力してくれてたのにこんな私の事情でそれを泡にはしたくないから

久しぶりに走った。

何時かもわからない、肌寒い真っ暗な夜

はぁ、とため息をつけば白くなり夜空に消えていく

それはまるで、私の心情を表してるかのようだった

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