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8話 ページ8

『わぉ.....これは……趣あり過ぎじゃ…』



「そうでしょう、そうでしょう。さあ中へどうぞ。」



先生に連れられて着いた今は使われていない寮。
通称オンボロ寮。

「ここであればとりあえず雨風は凌げるはずです。私は調べものに戻りますので、適当にすごしていてください。学園内はウロウロしないように!では!」



『あ、はい......ありがとうございます。』





あたり一面埃まみれの部屋を見渡す



『とりあえず、座るためにも掃除からだな.....』


そうして掃除の準備に取り掛かろうとした時



ザー



『あ、雨が降ってきた…』



「ぎえー!急にひでえ雨だゾ!」



『ん!?!?、その声って」


ここに居るはずにないものの声がした.....


『ぎゃっはっは!コウモリが水鉄砲くらったみたいな
間抜けな顔してるんだゾ!オレ様の手にかかればもう一度学校に忍び込むことくらいチョロいチョロい。ちょっと外に放り出したくらいで、オレ様が入学を諦めると思ったら大間違いなんだゾ!」






可愛い見た目とは裏腹にどや顔で話すグリム
なんだよ......こいつ.....



『はいはいそうなんだね、でもどうしてそんなに
この学校に入りたいの?』


「単純な話なんだゾ!オレ様が大魔法士になるべくして生を受けた天才だからなんだゾ!いつか黒い馬車が迎えに来るのをオレ様はずっとずっと待ってたなのに……なのに……」





そう涙ぐんで話すグリム
少し可哀想......


「ったく闇の鏡も見る目がねーんだゾ!だからオレ様のほうからきてやったってわけだ!オレ様を入学させないなんてこの世界の損失だってのに、ニンゲンどもはわかってねーんだゾ。」



『そっか、ちゃんと聞くと答えてくれるのね』


「! オレ様は大魔法士になるんだゾ!
寛大に決まってるんだゾ!にゃ”ッ!つめてっ!天井から雨漏りしてやがるんだゾ!ふぎゃっ!また水が降ってきた!オレ様のチャームポイントの耳の炎が消えちまう〜!」



『何か所雨漏りしてるのかな…?バケツ取ってこよ.....』


「こんな雨漏り、魔法でパパーっと直しちまえばいいんだゾ……って、オマエ魔法使えねえのかププーッ!使えねえヤツだゾ!」



『あぁあ?』


「ひぇ....な、なんなんだゾ!」



さっきからのイライラでつい言ってしまった。


『ごめんごめん。気にしないで。』



そう言ってバケツを探しに部屋を出た。

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レイ(プロフ) - ガープ女子さん» あ、すみません!!外しました!わざわざありがとうございます!!! (2020年3月19日 21時) (レス) id: 4e64052bcc (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年3月19日 21時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイ | 作成日時:2020年3月19日 18時

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