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7話 ページ7

私は笑っちゃいけない。

人より先に出ては行けない。

ルールは守らなくちゃいけない。

親の言うことは絶対。

他人に迷惑をかけてはいけない。



あ、しまった。これは忘れちゃいけない。
つい、あの約束からの開放感で忘れてしまった。

私は、俺は......
___________
『ッッ.......はぁはぁはぁ........』

嫌な夢を見てしまった.....思い出したくもないもの....

そうしてふと辺りを見回す。たくさんの薬らきし瓶、横に1列に並べられているベット、鼻を刺すような消毒液の臭い。ここは医務室と考えた。あぁあ.....しまった.....とにかくお世話になるのは悪いから今のうちにと思い重たい体を起こした時、

「おや、目が覚めたようですねぇ。」

『あ、先生......』

「急に倒れたから驚きましたよ。まぁ私、優しいのですぐに医務室に運びましたけど。」

『あ、ありがとうございます......もう、大丈夫なので私これで失礼します。』

「いえ、そんな状態であなたを放ったらかしにはできません。困りましたねぇ..... 魔法を使えない者をこの学園に置いておくわけにはいかないしかし保護者に連絡もつかない無一文の若者を放り出すのは教育者として非常に胸が痛みます。私、優しんので。」



『いえ、大丈夫です......』


「う〜ん………そうだ!学園内に今は使われていない建物があります。昔、寮として使われていた建物なので掃除すれば寝泊まりくらいはできるはずです。そこであれば、しばらく宿として貸し出して差し上げましょう!その間に貴方が元いた場所に帰れる方法を探るのです。あ〜なんて優しんでしょう、私!教育者の鑑ですね。善は急げです、寮へ向かいましょう少し古いですが、趣のある建物ですよ。」



『…いや、あの本当にだいじょうb(「はい、貴方が元居た場所をちゃんと探すのですよ?それまでです」



『え、でも......』


先生の視線がすごい.....


『では、お言葉に甘えて.....ありがとうございます。』


「いえいえ、私、優しいので。」




私はこの学園長の笑顔の圧に負けました(トホホ...)





かくして私はこの学園で少しの間お世話になることになりました。

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レイ(プロフ) - ガープ女子さん» あ、すみません!!外しました!わざわざありがとうございます!!! (2020年3月19日 21時) (レス) id: 4e64052bcc (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年3月19日 21時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイ | 作成日時:2020年3月19日 18時

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