VΔLZの紅一点【2j3j】

◇ ページ14

『んー、私は別にいいけど晴は？』


甲「僕もいいけどギターってさ」


『左利き用のやつだよ。私が持ってるの』


甲「あ、そうなの！」


『そうなんだよ。あのね、両利きって言っても元々は左利きだからギターとベースは左利き用のやつなんだよね』


甲「なるほどね。じゃあ、お貸しいただいても」


『はいはい。ちょっと他の部屋に今置いてあるから取ってくるね』


甲「はーい」







＞うわぁ、楽しみ
＞柚羽は何弾くんだろ
＞楽しみ









『はい、晴』


甲「ありがとー」


『チューナーいる？』


甲「んーっと、ちょっと待ってね。…貸してもらっていい？」


『はい、これ』


甲「ありがと。柚羽は何弾くの？」


『私はピアノかなぁ。まあ、ピアノというよりはキーボードなんだけどさ』


甲「何気に柚羽のピアノ久しぶりかも」


『確かにね。何歌って欲しい？』








＞猫
＞Pretender
＞青と夏
＞シャルル







『んー、なるほど？晴、どう？』


甲「んー、どうしよっか」


『ちなみに曲決まったら1回だけ原曲聞かせて。耳コピするから』


甲「いや、すご」







＞個人的にはシャルル結構聞きたい
＞千本桜
＞千本桜やばそうだけど聞きたい
＞シャルル







『シャルルと千本桜が多そうだな』


甲「千本桜は最初の伴奏キツくない？」


『いや、まあ何回か弾いてるし全然いける』


甲「2曲やっちゃう？」


『やっちゃおー。てなわけで、歌詞分け頼んだ。私はちょっとスマホで原曲聞くわ』


甲「おっけー」







＞楽しみ！
＞楽しみすぎる！
＞レアだぞ
＞マシュマロ返しだけど歌も聞けんの最高








─数分後







『…おけ、いきましょう』


甲「先どっちからいきます〜？」


『んー、千本桜からいきましょうか』


甲「はーい。タイミング合わせる？」


『んー、どうしよ。トン、トンで入る？』


甲「おけ。じゃあ、僕がやるね」


『頼んだ』


甲「いきまーす」





─トン、トン
〜♪






＞やべぇ、これ
＞最初からなんかやばい
＞2人の楽器のセッション好き
＞もう好き








『大胆不敵に──』

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