別意 ページ22
解読機が上がった瞬間に写真世界が崩壊した。
ギリギリセーフだ。
レッドカーペットの方向から、イソップさんの【ハンターが近くにいる！】と定型文が届く。
写真世界で1回殴られたらしく、あともう1回攻撃をくらってしまったらダウンしてしまう。
でも救助役のナワーブさんがいるから、ここは落ち着いて解読をしよう。
移動するノートンさんの背中をつい無意識に追いかけて行く。場所は教会横の解読機。
カタカタといじり始めるノートンさんに倣って、私も手をつけた。
ジョゼフは今はイソップさんとチェイスをしているだろうし、ここでもう1回鈴を鳴らしてみよう。
｢....｣
鳴らした途端、ノートンさんの形のいい眉が歪んだ...ような気がした。
そのまま彼は身を翻して移動してしまう。
『え...？』
譲ってくれたといえばそうなんだけれど。
少し、心が痛むような。
おかしいな。
今は試合中なんだし私情を挟むのはどうかと思うけれど、悲しくなっている私がいた。
＊
鈴の音を聞いた瞬間、まさかついてきたのか？と瞬時に察した。
遠い場所で奇襲されるよりはマシだが。
それにしてもあの鈴の音はどうにも頭に響く。
どこか懐かしくて、辛くて、暖かくて、悲しくて__兎に角、自分が自分でなくなるような、"訳の分からない感じ"になるのだ。
集中出来ないからと彼女を置いて半ば逃げるように去ってしまったが、まぁ彼女は僕のことについては何も思わないだろう。
あの鈴の音を聞いてこんなに複雑な思いを抱えているのは、きっと僕だけだ。
【解読中止！助けに行く！】
見るとナワーブからの定型文が届いていて、イソップがダウンしていた。
さては納棺する暇もなかったな。となると試合開始早々から追われていることになる。
ナワーブのやりかけを引き継ごうと、僕は信号が送られてきた方面へ向かった。
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怜(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！！沙羅さんのコメントが嬉しくて私も毎回栄養補給させて頂いてます(？) 他作品の方はこれからも続くので、どうか末永くよろしくお願いします...！ (2020年6月25日 0時) (
レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 完結おめでとうございますとお疲れ様です…！どんな結末になるんだろうと色々妄想(？)してたのですが、ちょっと切なくて甘い感じ、好きです…！今回も栄養補給させて頂きました(ｴﾍﾍ)、ありがとうございます…！！喫茶店の方も楽しみにしてますね！ (2020年6月24日 21時) (レス) id: 3aa856ffa1 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - ゆったり更新で大丈夫ですっ！気長に待ってますっ！！ (2020年6月17日 4時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ?mi?さん» ありがとうございます...！ゆったり更新ですがどうかよろしくお願いします！ (2020年6月16日 18時) (レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみにしてますっ！！ (2020年6月16日 3時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜 | 作成日時：2020年6月6日 16時
