友人 ページ12
｢あ〜、確かに鈴の音って懐かしい感じでいいよな！ガキの頃思い出すっていうか｣
鈴の音は傭兵さんにも聞こえたらしく、歯を見せてにぱっと笑った。想像していたよりも朗らかでいい人そう。
｢...そうだね｣
試合の時は無表情極まりなかったノートンさんが、傭兵さんの言葉に薄く笑みを浮かべて相槌を打つ。
ちゃんと笑うと格好良いんだなぁ、なんて。
｢会いたがっていたのはそこの緑のフード。傭兵のナワーブ・サベダーだよ｣
2人のやり取りを微笑ましく見ていると、イライさんが突然傭兵さんの紹介を始めた。
『どうして私に？』
｢...えっと...。...タイプの女の人かもしれない、みたいな？なんだっけ、ナワーブ｣
｢おいっ｣
やっぱり私の言葉は聞き取りにくいのか、それでもイライさんは頑張って会話をしようとしてくれている。
それにしたってどういうこと？
『タイプの女の人....？』
｢ほら、困惑してるみたいだよ、ナワーブ｣
｢ち、違うんだよ〜。ノートンがさ、そうやって言うから...｣
イライさんが首を傾げる私を見兼ねて楽しそうに笑う。
一方ナワーブさんは慌てたような仕草であちこち見渡しながら弁解を始めた。多分私の姿が見えないからだろうけど、ちょっとキョロキョロしていて面白い。
というか、ノートンさんがそんな冗談？話？をしていたのが意外だったというか。
｢君さえよければ、また私と話をしないか。会話をするのは大変だけど、中間という役目ならナワーブともノートンとも話が出来るだろうし｣
『い、いいの？』
｢勿論さ。皆君のことが気になっているんだ｣
イライさんはそう言って優しく微笑んでくれた。
この荘園に来て、初めて対面で友人が出来た瞬間だった。
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怜(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！！沙羅さんのコメントが嬉しくて私も毎回栄養補給させて頂いてます(？) 他作品の方はこれからも続くので、どうか末永くよろしくお願いします...！ (2020年6月25日 0時) (
レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 完結おめでとうございますとお疲れ様です…！どんな結末になるんだろうと色々妄想(？)してたのですが、ちょっと切なくて甘い感じ、好きです…！今回も栄養補給させて頂きました(ｴﾍﾍ)、ありがとうございます…！！喫茶店の方も楽しみにしてますね！ (2020年6月24日 21時) (レス) id: 3aa856ffa1 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - ゆったり更新で大丈夫ですっ！気長に待ってますっ！！ (2020年6月17日 4時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ?mi?さん» ありがとうございます...！ゆったり更新ですがどうかよろしくお願いします！ (2020年6月16日 18時) (レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
?mi?(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみにしてますっ！！ (2020年6月16日 3時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜 | 作成日時：2020年6月6日 16時
