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『っ、Aちゃん!』



「那須くん、コンテストお疲れ様。優勝おめでとう」



『…ありがとう。』



「あーあ、私だけが那須くんのかっこよさ知ってたのに…これで公認になっちゃって寂しいぐらいだよ」
























いつもの空き教室にいたAちゃんは走ってきた俺を見てふわっと笑い、乱れた髪を整えてくれる



残念。なんて言いながらも嬉しそうに笑い、至近距離で目を合わせると彼女が髪に触れていた手を下ろす

その時にふわっと香るAちゃんの匂いに、俺は思わず抱きしめた























「え、那須くん…?」



『優勝したら絶対伝えようって思ってたことがあるんだ、聞いてほしい』



「…うん」



『俺、Aちゃんのことが好き。大好き』



「那須くん…」



『相応しい男にはまだ遠いけど、俺と…付き合ってください』





















抱きしめたまま伝えてしまったせいで、心臓の音が聞こえてしまいそう

だけど離れたくもなくて…やっと出した勇気をここで無駄にしたくはなかった




無言の数十秒が怖くて、抱きしめる手に力を込めると微かに声が聞こえた





















「ありのままの那須くんが好きだから、それ以上かっこよくならないでよ」



『えっ?!』



「だから…私で良いなら、お願いします」




















返事にビックリして体を離すと、顔をほんのりと赤く染めるAちゃんの姿が見えた


これが現実なんだと実感し、俺はもう一度…彼女を抱きしめた

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さき(プロフ) - 那須担と浮所担なのでこのお話大好きです!!ドキドキします!!更新楽しみにしてます!! (2020年4月17日 2時) (レス) id: a85c301552 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優風翔 | 作成日時:2020年4月15日 23時

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