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ある日を境に、徐々に那須くんとの距離が離れていったのは…私も気付いていた。
最初は嫌われたのかな、と不安にもなったけど…そうじゃないことはよくわかってる
浮所「あ、Aちゃんまだいたんだ。帰らないの?」
「…帰るよ、ちょっと考え事してて」
浮所「那須のことでしょ?Aちゃんも好きだね〜」
自分の気持ちに自覚したのは彼と距離を置いて暫くした頃。
最初はただ原石を磨きたい、彼を輝かせたいと思っていただけなのに…いつの間にか頭の中には彼ばっかりで。
気付いたのに彼は離れていくんだもん。本当にずるいよね…
「今思えば、初めて見たときから好きだったのかな…」
浮所「…やたらと那須にこだわってたよね」
「嘘、バレてた?」
浮所「だいぶわかりやすかったよ(笑)」
そっか〜…自分が気付かないだけで、わかりやすかったのかも。
彼を輝かせるのが目標だったのに、実際に彼を変えたら皆に見つかっちゃって寂しい気持ちになって。
離れた私とは正反対に、いろんな人が那須くんに近付いていくのも見てた
いろんな世界を知った那須くんが、離れていくのも仕方ないのかなって…諦めようとも思った
でも、もう少しだけ。那須くんを待っていたい
少し前に偶然聞いた浮所くんと那須くんの会話で那須くんは…私にふさわしい人になりたいと言っていた
もう少しだけ、希望を持ちたいんだ
浮所「青春だね〜俺も早く彼女欲しいなぁ」
「浮所くんならきっと、すぐ出来るよ」
浮所「どうだろ、人の恋愛に首突っ込む方が俺には合ってるかも」
「好きな人出来たら教えてね。協力するから!」
浮所「えー不安しかなーい!」
「なんでよ!」
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さき(プロフ) - 那須担と浮所担なのでこのお話大好きです!!ドキドキします!!更新楽しみにしてます!! (2020年4月17日 2時) (レス) id: a85c301552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優風翔 | 作成日時:2020年4月15日 23時