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ためらいもなく、“那須くん”と名前を出すとどよめきが大きくなり、口々に驚きの声が聞こえてくる
周りの反応に、居心地の悪そうな顔をする那須くんはなんだか可愛い
『大丈夫…かな』
「バッチリだよ!制服も気崩して、一気に爽やかになった」
『制服は浮所に言われて…』
あぁ、やっぱり。適度にシャツのボタンを開けて軽く制服を崩す姿はまるで上級者
那須くんがそこまで気にするとは思えない
浮所くんにチラッと目線を送ると、満面の笑みを向けられた
…考えることは一緒って訳か。
そんな会話をする中、驚きの声が止まらない教室。
《嘘だろ、あれが那須かよ》
《信じられない…》
《地味男、あんなにかっこよかったの…?》
《全く、別人だな》
皆の見る目が、いつもとは違う
それが嬉しい反面…なんだか寂しくも思えた
おかしいな…なんでこんな気持ちになるんだろう?
『…じゃ、また後で』
「うん。お昼いつもの場所ね」
恥ずかしそうにはにかんで、急いで浮所くんの方に戻っていく姿が微笑ましく思えた
その後、友達に質問攻めにあったのは当たり前の流れだ
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さき(プロフ) - 那須担と浮所担なのでこのお話大好きです!!ドキドキします!!更新楽しみにしてます!! (2020年4月17日 2時) (レス) id: a85c301552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優風翔 | 作成日時:2020年4月15日 23時