【H×H】家出をした私……以下略とひたむきな女の子

８話ごめんの言葉 ページ9

私の10メートル先に
キルアの姿が映る



「き、………キルアぁ〜〜ｯｯ！！」



キルアの後ろ姿目掛けて叫んだ
が、案の定反応はしたものの

止まる気配がしない、



「ごめん！！
私一人じゃ生きてけないって言うか……

私にはキルアが必要だよぉｯｯ！！！」


金欠なことをすっかり忘れていて
このままキルアとおさらばしてしまっては

私の命に関わると思い

必死で無我夢中になりながら叫ぶ



すると、ピクリと反応して
キルアの足が一時停止した

今だｯｯ！！


　

「掴まえたｯｯ！！」


私は逃げまいと
とっさに走り出し突進するように
キルアに後ろからしがみついた。



「おねぇさんが悪かったよ
ごめんね、もうキルアを離しはしないから……」


別れた彼氏と彼女の感動の再会のような
セリフを述べる

もちろん私が彼氏役ね、



「は＿＿＿＿れろ＿………」


ん？なんか言いました？

キルアの顔を覗き込む



「だぁぁあああぁーーｯｯ！！！


離れろよぉｯｯｯｯ!!!」



ええぇ〜〜
謝ったのにまだ怒ってんのｯｯ！？



執念深いやつ。

９話本題の話→←７話別れた彼氏

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す