22.初☆銀魂高校! ページ23
〜NO.side〜
時は遡り朝。
ドS王子こと沖田総悟は夢ノ咲学院から約1km程東にある銀魂高校に登校した。彼の肩にさげてあるバッグはペタンコであるが、なぜか右手には十枚程の紙束が握られている。
「総悟おはよう」
「はよ」
抑えることも隠すこともなく大きなあくびをする沖田に少女はクスリ、と愛おしそうに小さな笑みを浮かべた。
「また寝癖ついてるよ?ちゃんと直さなきゃ」
「男だからどーでもいいんでィ。つかてめーもついてるぜ寝癖」
「えっ、うそ!」と頬を赤く染めてあたふたする少女に今度は沖田が笑みを浮かべる。
「嘘でィ。てめーはもっと疑う心を持つべきだねィ。
__水野」
「もう!からかわないでよ!
…あと水野じゃなくて
口を尖らせ拗ねたようにそう言う水野を沖田はただ横目で見るだけだった。
そんな彼に少し傷ついたような表情をした水野だったが、沖田の手にある紙束を見つけると首をかしげた。
「それなぁに?」
「あぁ、これかィ?駅のホームに落ちてたから拾ってきたんでィ。ついでに届けてやろうと思ってな」
「持ち主誰かわかるの?」
「まあな」
すると水野は沖田から紙束を借りるとペラペラとめくり始めた。
その紙には顔が描かれていない五人分の絵がそれぞれ十枚と癖のありすぎる文字が所々に書かれていた。
「なんだろうこれ。顔がないからなんだか怖い」
「…そうだねィ」
.
.
.
「__オイ、クソサド」
沖田に話しかけてきたのは中国人留学生の神楽であった。
いつも通りケンカ腰の彼女に沖田が同じくケンカ腰でこたえると、神楽は怒りをあらわにしつつも親指で背後にある黒板を指した。
「お前今日日直アル。さっさと仕事するヨロシ」
「げ、」
.
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赤城(プロフ) - コメントありがとうございますッ!!そう言っていただけるととても励みになりますし、あの、とても頑張ろうという気になります!!(語彙力)Knightsイベも走り抜けますよ!!これからも応援よろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年9月10日 6時) (レス) id: 5b366db0ae (このIDを非表示/違反報告)
瀬永凛月(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく読ませていただいてます!更新頑張って下さい!Knightsイベントも頑張って下さい! (2019年9月9日 23時) (レス) id: 37964d43ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤城 | 作成日時:2019年6月17日 18時