勘違い ページ10
急いで茜の待つファミレスに向かった。
茜は、ファミレスの隅の席でジュースを片手にスマホを弄っていた。
｢ごめん！お待たせ。｣
茜はわたしの言葉にはぁ…とひとつため息をつくと、座りなよと向かいの椅子を指さした。
｢どれだけ心配したと思ってんの？チャイムいくら押しても返事はないし、電話しても全然繋がらないし。会社に電話しても繋がらないしさ。｣
｢会社に電話したの!?｣
思わず大きな声を出してしまった。
茜は、周りを慌てて見回すと、シッと人差し指を唇に当てた。
｢ごめんごめん。会社にまで電話したの？｣
わたしは、声を潜めてもう一度茜に尋ねる。
茜は、当たり前でしょ。と答えた。
｢だって行方不明なのか休日出勤なのか分かんなかったんだから。
で、何があったの？｣
そっか…だよね。
わたしは、頷くと今日あった全てのことを話した。
茜は、話しを聞き終えると
｢はぁ…妹として情けないよ。いい歳してやけ酒して記憶なくして挙句の果てに赤の他人にお世話になって。｣
と言うとまたひとつため息をついた。
茜はわたしより5つ歳下の大学生だ。
5つも歳下の人に情けないと言われて一層自分が情けなくなった。
｢んで、その社長さんってどこのなんて人？｣
妹は、ポテトを頬張りながら尋ねてきた。
わたしは、ホテルでもらった紙切れを取り出す。
そして、実際には会ってないんだけど…と言いながら名前を指さし
｢もぉさ、この社長さんの名前がウケるんだよ。
かね ざいちゅう って…お金持ちアピールかいって…｣
と笑いながら言った。
妹は、バッと紙を取り上げると
｢ねぇ、お姉ちゃん…バカなの…!?本当にバカなの？｣
と血相を変えて尋ねてきた。
｢え…何が？｣
予想外の返答に焦りながらわたしは妹の大きく見開かれた目を見つめた。
｢本当にこの人が誰なのか知らないの!?｣
妹は慌てた様子でスマホを弄ると、水戸黄門が印籠をかざすかのように
｢この人だよ!!｣
と言いながら突き出してきた。
その人が誰なのかをハッキリわかった時に、わたしは大きな勘違いをしていたことに気づいて気が遠くなった。
だって…スマホの中で眩いほどの微笑みを浮かべてる画像は…
あの
交差点のスクリーンの中で神々しく輝いていた人だったから。。。
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ヨンウン ケイナ(プロフ) - 東方神起の５人がとても楽しそうにしている様子がよく伝わってきますね。 欧米人と英会話が出きるユチョン、主人公のことを思い続けるジェジュンがとてもすてきだと思いました。 今度私の作品も読んでみてください。 (2020年5月27日 23時) (携帯から) (
レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - ヨンウン ケイナさん» ヨンウン ケイナさん、優しいコメントをありがとうございます！東方神起の5人がいまでも仲良くしてくれていることを願っています…。これからも優しくて素敵なジェジュンを描いていけるように頑張ります。これからもよろしくお願い致します。 (2020年5月22日 12時) (レス) id: 9e86013784 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンウン ケイナ(プロフ) - 東方神起のメンバー５人が現実でも頻繁に会って仲良くしていたらうれしいですね。 ストーリーを読んでいて主人公が一般の人だと知りながらも主人公を思いやるジェジュンはとても優しくてすてきな人だと思いました。 これからも作品作成頑張ってください。 (2020年5月22日 12時) (携帯から) (レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛 | 作成日時：2020年5月19日 21時
