ハプニング ページ20
それは、大浴場から上がり部屋に戻る途中で起きた。
｢鍵がないっ！｣
茜が青ざめた顔で持ち物を漁っている。
遡ること1時間半前、大浴場も楽しもうということになり部屋を出た際、茜が鍵を閉めて荷物に入れた。
はずが、今は手元に無いという。
｢どうしよう…｣
茜の顔は青ざめ、声も震えている。
｢落ち着いて。もういっかい荷物の中探してみよう。｣
美咲が、茜の背中をぽんぽんと叩くと一緒に荷物の中を覗き込む。
着替え、入浴セット、バスタオル…
一旦、そばにあったベンチの上に荷物を全部取り出す。
けれども、鍵は出てこなかった。
｢鍵はちゃんと荷物の中に入れたんだよね？｣
わたしは、茜に尋ねる。
茜は、頷き入れたのを覚えていると答えた。
ならば、行きは入っていたはず。
落としたのは帰り道か…
｢一回、来た道戻ってみようよ。｣
わたしは、きっと見つかるよと茜に言うとしゃがみこんでいた茜をそっと立たせる。
現在地は本館からでて離れが並ぶ外の道の途中。
本館の方面への来た道を戻りつつ、スマホのライトで照らしながら捜索。
探すこと20分。
ついに大浴場まで来たが、見つからなかった。
茜はどうしよう…と目に涙が浮かんでいる。
｢ちょっとカウンターに行って落し物で届いていないか聞いてみようよ。｣
美咲が、茜にきっと誰か届けてくれてるよと言い励ます。
茜は、ごめんなさいと何度も呟く。
｢すみません。鍵の落し物って届いていないですか？｣
わたしは、カウンターのお兄さんに尋ねる。
お兄さんは、少々お待ちくださいと言うと奥の部屋へ入っていった。
美咲は茜を後ろのソファーに座らせて励ましている。
少しすると、お兄さんと共に女将さんらしき女性の方が出てきた。
｢鍵を無くされましたのね？｣
女将さんの言葉にわたしは はいと答えた。
すると、女将さんはまだ落し物は届いていないと言う。
そして、少し一緒に探して見ましょうかねと言ってくださった。
｢あの…鍵が見つからなかったら…｣
泣きつつ鍵を探しながら茜が女将さんに尋ねる。
女将さんはうーん…と言うと
｢もし見つからなかったら、ちょっとお代金の方がね…お泊まりのお部屋がカードキーじゃないでしょ。だから…部屋の鍵の部品そのものを変えなきゃならないから…7,8万くらいかかっちゃうかも…。｣
女将さんの言葉に私たちは青ざめた。
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ヨンウン ケイナ(プロフ) - 東方神起の５人がとても楽しそうにしている様子がよく伝わってきますね。 欧米人と英会話が出きるユチョン、主人公のことを思い続けるジェジュンがとてもすてきだと思いました。 今度私の作品も読んでみてください。 (2020年5月27日 23時) (携帯から) (
レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - ヨンウン ケイナさん» ヨンウン ケイナさん、優しいコメントをありがとうございます！東方神起の5人がいまでも仲良くしてくれていることを願っています…。これからも優しくて素敵なジェジュンを描いていけるように頑張ります。これからもよろしくお願い致します。 (2020年5月22日 12時) (レス) id: 9e86013784 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンウン ケイナ(プロフ) - 東方神起のメンバー５人が現実でも頻繁に会って仲良くしていたらうれしいですね。 ストーリーを読んでいて主人公が一般の人だと知りながらも主人公を思いやるジェジュンはとても優しくてすてきな人だと思いました。 これからも作品作成頑張ってください。 (2020年5月22日 12時) (携帯から) (レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛 | 作成日時：2020年5月19日 21時
