《トドメの接吻》 愛は誰にでも

突拍子もない予想 ページ4

宰子「どうして・・・もっ戻ろう」


そう言って宰子さんはまたエイトさんにキスをする。



でもエイトさんの状況は何も変わらない。



どうしてキスなんて・・・。



宰子「ねぇっ、ねぇ・・・」



長谷部「もう、死んでるよ・・・」



宰子「ねぇっ戻ろうよぉ」



キスして戻ろうと言う宰子さん。



なぜそんなことをしているのか私達には全く分からなかった。



宰子「ねーぇ・・・お願いっお願い・・・」



未来を予知して長谷部さんを助けたエイトさん。



キスをして戻ろうと繰り返し言い続ける宰子さん。



この二人は、何か大きな秘密を抱えているような気がした。



この状況で私が戻りたいと願うのは時間だけ。



もし時間が巻き戻せるなら・・・



あれ。



もし、もし二人が時間を巻き戻って今ここにいるんだとしたら、エイトさんが今日何が起こるのか知っていたのにも説明がつく。



私がこの状況でこんなにも冷静に頭が働くのは、一度目の前で人が死ぬという経験をしているからだろうか。



いや、だとしても時間が巻き戻っているだなんて突拍子もなさ過ぎる。



時間を戻せるなら、エイトさんを死なせずに済む未来も存在するのだろうか。



私達を襲った犯人を捕まえることだってできるかもしれない。

事情聴取→←黒い男

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す