僕等の恋の行く末は 完結編

side F ページ4

これ以上触れたら、止まれない

きっと暴走して、自分の感情の赴くままに北山を愛してしまうから


だからあえて自分でブレーキをかけたのに


どうしてお前はいつも、簡単に俺の理性のタガを外してしまうんだろう





「はぁっ・・あぁっ・・」


「ん、あぁ・・」




先ほど合わせた唇より、もっと熱くて、甘い

絡み合う舌も、貪るように食べ合う唇も

全部がとろけそうなほどに甘美で濃厚だ




「せっかく、自制したのに・・北山のせい、だからなっ・・はぁ、」


「んっ・・・あっ、ふじが、や・・」



荒くなっていく呼吸、甘くなっていく空気と、声

気づくと、北山が俺の腰に手を回して、浴衣の帯紐を抜いていた



「んっ・・はぁ、藤ヶ谷も・・脱いで」


そう言われたときにはすでに北山の手によって浴衣がはだけさせられていて、
肩からするりと浴衣が落ちた


すうすうとする素肌を北山に合わせると、心地よくて温かい



「北山、俺・・我慢・・できなくなる」

「そんなモン、いらねーだろっ・・」




俺に組み敷かれているくせに、そんな言葉を言う
雄の目をした北山が、俺の後頭部をつかむと、グッと顔を引き寄せて噛みつくようにキスをしてきた

その唇に応えるように、舌を入れてやると、懸命にそれに食らいついてくる


「はぁ、きたやまっ・・声、出すなよ」



キスの合間にそういうと、少しだけ苦しそうな顔をした北山がその目を向けてきた



「んぁ、はぁ・・」


「隣の部屋のアイツらに・・お前の声、聞かせたくないっ・・は、ぁ、・・」




ぎゅっと体を引き寄せて抱きしめると、俺と同じように、北山の中心も固く主張しているのがわかった



「女じゃねーんだから、あ・・んんっ・・」



強がって、そういうくせに、俺が指先で胸の飾りを刺激してやると、あっという間に甘い声を出す

もっと聞きたい

聞きたいけど・・その声は、俺だけが知っていればいい



「バカっ。声、出すなって言っただろ」


「んっ、あぁっ…藤ヶ谷が、そんな・・触り方する、から！」



はぁはぁと荒く呼吸を繰り返す北山の唇をふさいだ



「口止めの、キス」


「っん・・んんぅ」


「どうしても、我慢できないっていうなら・・」




北山の汗ばんだ前髪を梳いてかき分けながら、耳元で囁いてやった


「俺の耳元で、啼けよ」

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