side F ページ31
「ごめんな…俺が藤ヶ谷に移したんだと思うから…」
申し訳なさそうに、北山が目を伏せた
「いや…実は、俺北山には黙ってたんだけど、俺も昨日の朝からだるくて、喉痛かったんだ。だから、北山のせいじゃないから」
俺がそう言うと、北山を驚いたような表情でベッドから身を乗り出してきた
「は？お前なんでそんなこと黙ってたんだよ！！俺の看病してないで、お前こそ早く帰れよ！」
「だって…北山が心配だったし、」
俺が、北山を見つめると、北山は照れたように口を尖らせて黙ってしまった
だけど、しばらくすると、俺から目をそらしたままで、ボソッとつぶやいた
「藤ヶ谷、お前こそ具合悪いの隠して無理してたんじゃねーかよ…言えよ、俺のことなんかいーから…」
「良くないよ…あれだけ北山が辛そうなのみて見ぬふりできるわけ無いじゃん…」
俺がとっさに否定すると、北山の大きな瞳がこちらを向いた
俺は、その目に弱いのに
「藤ヶ谷って…やっぱり優しいのな」
そう言って、北山はフッと表情を柔らかくした
「別に…優しくないよ」
「そうか？普通自分が調子悪いときあそこまでしてやれねーじゃん？でも・・体調悪いの隠すとか、やめろって」
自分の体調不良は棚に上げて、俺にそんなことを言う目の前のコイツ
能天気に点滴のルートをプラプラさせながら笑う北山は、俺の気持ちなんて微塵も知らないのだろう
「北山、だけだから」
「ん？」
「だから…北山だから、そうしたかったの」
「え…」
俺の言葉に、北山は戸惑ったように目を泳がせて、そして徐々に頬を染め始める
流石の鈍感も、気づいたのだろうか
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ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» お楽しみいただけて嬉しいです！同棲ネタ…イイデスネ(≧▽≦)どこかのお話で盛り込みたいなと思いました！ (2020年3月12日 23時) (
レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 夢の国第3章ありがとうございます！ラブイチャ堪能させていただきましたvもう私の頭の中ではFさんが同棲を提案するシーンが流れております！ (2020年3月12日 21時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - 北山アマージョさん» お返事遅くなってしまいすみません。夢の国シリーズ好評で嬉しいです＾＾押されまくりみっくん、私の好物です♪できたら続きの続きも書いてみたいなぁと。 (2020年3月5日 22時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
北山アマージョ(プロフ) - 夢の国のお話の続き読みたいと思ってました！北山さん押されまくりで可愛すぎますね！！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: 1da5eb0478 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» puuさんありがとうございます！以前そうおっしゃっていただけて嬉しかったので、今回の短編集に組み込んでみました！続き、気にしてくださって嬉しいです＾＾またいづれ・・その後の二人がある、かも？！ (2020年2月23日 12時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピンクピーチ
| 作成日時：2020年2月11日 22時
