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Ki 4 ページ4

そのまま建物の壁沿いに逃げると、一台のバイクが止まっていた


『乗れ!』


その声と同時に、肩をつかまれて、後ろの座席に無理やり座らされる
男は、ごついバイクのエンジンをふかすと、あっという間にアクセルを踏み込んでスピードを上げた
轟音が響く


『振り落とされんなよ』

そのまま、猛スピードで走るバイクは、あっという間に現場を駆け抜けると、ビルの隙間を縫って、路地裏へと進んでいく


『おいっ、いくらなんでも、バイクでパトカー振り切れんのかよっ!』

サイレンが赤く追いかけてくる様子を見て叫んだ

俺が、そいつの肩越しに声をかけると、
男は横顔で振り返って口角を上げた


『アンタが、凄腕のハンターだっていうなら・・俺は』



そういった瞬間、車体がふわりと浮いた
月に照らされた横顔が、妖しく笑う


『凄腕のバイカーだからな』

『え、わ、おい!』

『しがみついてろよ!』



ふわりと浮いた車体は、あろうことか、走っていたはずのハイウェイのガードレール上を走ると、雑木林の見える崖のほうへと

ジャンプしていた


落ちるっ!!


そう思った瞬間には、もうすでに遅く


しがみつけと言われた通り、その男の腰にぎゅっと腕を回すと、
ものすごい衝撃と共に、どこかの森の中へ着地して、あっという間に走り出していた




『これで、もう追ってこれない』

『おい、バカ!!アブねぇだろ!!』

『ふ・・怖かった?』

『ざ・・けんなよ』



俺が睨み返すと、また口角を上げた男は、夜の雑木林の中を颯爽と走った



『ここまでくれば、もう追手もこないだろ』



月の明かりだけがわずかに照らす山道
道路とは呼べないような畦道に男はバイクを止めて、いったん降りた


『おい、お前、この後どこ行くんだよ』

『え?』

『一緒に来いよ』

『え・・・?』



怪訝そうに眉間に皺をせよた男の足首をグッとつかんでやった
その瞬間、うめき声に近い声を上げた男は、ガクッと膝をついた

キレイな切れ長の瞳が、苦痛に細められる



『弾、まだ入ってんだろ。会わせたいやつがいる』


その男の血で染まった足首に、持っていたバンダナを巻き付けた

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設定タグ:キスマイ , 藤北 , 北藤   
作品ジャンル:タレント
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ピンクピーチ(プロフ) - keitaku125さん» チームワークと、藤北の甘酸っぱい恋模様と、どちらも楽しんでいただけるよう、続編も頑張りたいと思います^^ (2020年6月11日 17時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - まりぶさん» ありがとうございます!次のおはなしもどきどきはらはらでたのしんでいただけるように、構想熟考中です^^ (2020年6月11日 17時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
keitaku125(プロフ) - 続編見たいです!7人のチームワークも好きでしたが両思いなってからの藤北のコンビと信頼感が大好きでした。続編がどんな感じになるのか楽しみです! (2020年6月10日 21時) (レス) id: 533dfc9d96 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - みちゅどんさん» ストーリー柄ハラハラドキドキな展開が多いですが…次もそうなると思います(笑)続編も、楽しんでいただけるよう頑張りますね! (2020年6月10日 19時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - nanacoさん» そう言っていただけて嬉しいです!!続編も、気に入っていただけるように頑張って執筆します^_^ (2020年6月10日 19時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年11月14日 16時

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