±10cmから見た日常

side Ki ページ11

「え、えええ！！ちょっと北山！何したの？！」


朝、藤ヶ谷のバカでかい声で起きた
昨日のせいで、まだねみぃ…


「ん？」


「俺、上着てないし！お前、下着だけだし…」


まだ眠い目をこすり、顔を真っ赤にしてうろたえている藤ヶ谷の方を見る

あー、そういや、苦しそうだったから、シャツ脱がせてやったんだ


「あー、お前、もう良くなったの？」

「よ、ヨく…？」

「わりぃな、俺のせいでお前の体に…」

「か、カラダ…？！！」

「お前、昨日身体つらそうだったから…ぶ！！」




途端、顔に枕が投げつけられた



「いくら溜まってるからって、寝込みを襲うとか、最低っ！！」


甲高い声で叫んだ藤ヶ谷


「おま、えな…ふざけんなっ！！！誰がおそうかっ!」

「え、違うの？」



その後、事の顛末を知った藤ヶ谷は、耳まで真っ赤にして、ベッドに頭がめり込むんじゃねーかってくらい、侘びて謝ってきた

襲っては、いない

ぎりぎりな


ま、キスしたのは、ホントだけど


それは、うるせぇから、


もう少し俺と、お前の身体だけの秘密、な

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