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「北山、俺と結婚したいの?」
「なっ…///別に、そういうこと言ってんじゃねーよ」
「じゃあ、不安になることなんてないよ」
「いやでも…お前、子供好きだしさ…雑誌とかで、結婚式はちゃんとやりたいとか言ってたし…俺はそういうの叶えてやれねーのに、俺でいいのかな、とかさ…っていうか、そろそろ離せよっ!」
俺の腕の中で、照れたように慌てながら、さっきまで泣きそうだったくせに上目遣いでこちらを睨んでくる北山が可愛くて、思わず頬に添えていた手で、北山を軽くつねった
「イテッ…お前、なにすんだよっ!」
「北山の、バカ」
「はぁ?!藤ヶ谷おまえなっ!!」
コロコロと変わるその表情全部が、愛おしい
それなのに、君はいつだって鈍感だ
「俺、北山のことこんなに好きなのに、不安になるなんてバカ」
「っ…」
柔らかな茶色の髪を優しく梳いて、こちらを向かせ、優しく見つめた
「でもさ、せっかくだから、しようか、結婚式」
「はっ?!」
「だって…俺たち今、せっかくここにいるじゃない?それっぽい格好だし」
そう言って、互いのタキシードに似た衣装を交互に見ながら、北山の両肩に手をおいて、チラリと視線を横へ向ける
先程よりも日が落ちて、薄暗くなってきた、少しだけ遠くに見える大きな窓
正面の十字架を見つめながら、北山の方へ視線を戻す
「出席者はいないけど…俺と北山二人だけの結婚式」
「藤ヶ谷…」
「おいで」
戸惑いの色を見せる北山の手を引いて、ゆっくりと白い布が続くバージンロードを歩いた
「いいのかな、俺たち」
まだ戸惑う北山に手を差し出して、一段高くなった祭壇に招き入れる
「どうだろ…でももう遅いよ、神様に見られてるからね」
俺がそう言って十字架の方を見上げて、いたずらっぽく笑うと、北山もつられたように、笑顔になった
「オレ、北山の笑ってる顔が一番好きだよ」
北山と祭壇の上で向かい合う形になりながら、真っ直ぐに見つめて伝えると、わかりやすいくらいに北山の顔が一瞬で赤に染まる
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ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» ありがとうございます^_^またどこかで、二人の続きをかけたらいいなと思います!! (2019年10月14日 20時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 完結?おめでとうございます!気に入ってる作品も続きを書いてほしい作品も夢の国キスですー!!私も夢の国に関しては、KさんほどじゃないけどKさん寄りの考え方なので共感しながら読んでました。すれ違っていた2人がやっと両思いになったのでぜひ!続きが読みたいです (2019年10月14日 20時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - ちさん» 投票ありがとうございました!そして早速のコメント嬉しいです(≧▽≦)皆様の反応を参考にさせていただき、もしかしたら続く…かも?(笑) (2019年10月12日 20時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - 実は私が投票したものが素敵な短編に仕上がっていてとても感動です(涙)予想以上の仕上がりで普通に1つの作品として読みたくなりました(*^^*)本当にありがとうございます!これからも楽しみにしてます! (2019年10月12日 20時) (レス) id: 20a7b4a7e7 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - たまももさん» ありがとうございます!!執筆します^^ (2019年9月2日 10時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年8月16日 14時