歯医者さんデビュー!! 10 (結心) ページ10
潤Side
潤「ん〜、ちょーっとバイキンさんがいるみたいだなぁ。
頑張ってバイキンさん退治しとこうね〜」
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ミラーが口の中をうろちょろしているのが気になってしょうがないのか、
舌でだいぶ邪魔されたけど、どうにか全体を診ることができた。
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雅にぃの言うとおり、虫歯は一か所だけ。
しかもかなり小さいものだから、削るのも数秒ですむだろう。
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潤「じゃあねぇ、ちょっと大きい音するの使うよ?」
結「きゅいーんって?」
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潤「そうそう。キュイーンってね。
おっきい音するだけだからね。
すーぐ終わっちゃうから。」
結「うぅ〜・・・・・しゅぐ?」
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潤「うん。
ゆいちゃんがおっきいお口しててくれたら、すぐ終わるよ。
はい、じゃあ、あーんってしようか。
お口開けて〜?」
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結「・・・・・・・ぁー」
潤「うん、えらいなぁ。
もうちょっとおっきく開けてみようね〜
あーーんって。
よ〜し、そうだ。いい子だなぁ。」
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大きく開けてくれたといっても、大人と比べれば結心の口はかなり小さい。
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落ち着きなく動き回る舌を押さえながら小さな口に慎重にタービンを入れていくと、
そっと歯に当てていった。
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キュイイィィーーン
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やっぱりこの音にはまだ慣れきっていないようで、
削り始めてすぐに、身体がもぞもぞと動き出してしまった。
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結「んぅ・・・んっ・・・ふんんっ・・ふぇ・・・」
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潤「大丈夫だよ〜。痛くないよ〜
ほら、もうすぐ終わるからね〜」
智「すごいなぁ。いい子だなぁ。
上手にお口開けてられるねぇ。」
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潤「うん、ほんとだ。
上手だねぇ。
ほ〜ら、キュイーンおしまいだよ。」
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ふんふんと鼻を鳴らし始めた結心を2人でなだめながら、無事に虫歯部分を削り終えた。
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ここまでくればもう大丈夫。
これ以上に怖いことはもうないからね。
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えらかったね、ゆいちゃん。
よく頑張った!!
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年12月8日 20時
