歯医者さんデビュー!! 4 (結心) ページ4
潤Side
潤「ちょっと待ってよ!!
無理無理!! 絶対無理だって!!」
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雅「だぁいじょーぶだって!!
なんとかなるから。
潤ならできるよ。ね? だいじょぶ、だいじょぶ。」
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潤「大丈夫じゃないよ〜・・・・」
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結心の予約時間まであと数分。
雅にぃも準備万端!! というところで、まさかの急患がやってきてしまった。
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雅「俺も治療が終わり次第そっちに行くから。
頼むよ、潤。」
潤「はぁ・・・マジで予想外。」
雅「しょうがないよ。
智にぃもいてくれるしさ、きっと大丈夫だから。」
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雅にぃは俺の肩をポンッとたたくと、慌ただしく診察室に入っていった。
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大丈夫、大丈夫って・・・・
そんな簡単にいくわけないでしょ。
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だって、初めての歯医者さんだよ?
Aの遺伝子をこれでもかってくらい受け継いでるんだよ?
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そんなの泣くに決まってるじゃ〜ん。
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小学生くらいなら普段でも治療することあるけど、こんなに小さい子は久しぶり。
気持ちの準備をしてなかっただけに、よけい不安だよ。
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『ふえぇぇ〜ん』
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遠くから聞こえてきた甲高い泣き声。
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どうやらやってきたようだ・・・
今日の俺の対戦相手が・・・
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智「こんばんは〜
あら? 雅紀はまだ治療中?」
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泣いている結心を抱きながら医院に入ってきた智にぃは、
待合室にいる俺を見つけてそういった。
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潤「いや・・・・それがね・・・・」
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智にぃに事情を説明すると、
困った顔をするかと思いきや、俺の予想に反してニコッと笑顔を向けてきた。
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“まぁ、大丈夫だよ”って。
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この状況で大丈夫って思える智にぃはすごい。
だってもうすでに大泣きなんだよ?
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治療の時はどうなることやら・・・
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智「潤なら大丈夫。
僕も手伝うからさ。頑張ろ!!」
潤「はい・・・・・」
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智「ゆいちゃんも頑張ろうねぇ〜
今日はねぇ、潤くんが治してくれるってよ〜」
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“もう入っていいの?”という智にぃに“うん”と返事をして診察室に通すと、
俺も続いて診察室に入った。
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よしっ・・・・こうなったらやるしかない!!
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俺は結心の泣き声を聞きながら、息をフゥッと吐き出して気合を入れた。
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年12月8日 20時
