喘息、再々発!! 9 (翔) ページ21
智Side
翔「ごめ・・・なさい・・・ｸﾞｽｯ・・・
・・・・・ごめんなさい。」
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そうか・・・・さっきのこと、気にしてたんだ。
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・・・・そりゃそうだよな。
気にしないわけないよね。
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智「僕の方こそ、ごめんなさい。
ちょっと言い過ぎたね。
翔の本当の気持ちは、僕、ちゃんとわかってるから。」
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翔「ごめん・・・・なさい・・・・」
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智「もう謝らないでよ。
僕が悪かったんだ。冷静になれなかったから。
でも、あんなふうに怒鳴ったのは、翔の命がかかったことだったから・・・
翔のことを、本当に大切に思ってるからだって・・・それだけは、わかってね?」
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翔「・・・うん・・・・ｸﾞｽｯ・・ﾝﾝｯ・・」
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“泣かないで?”って、頭を撫でるほど、翔の涙は止まらなくなっていった。
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深呼吸したりして、必死に涙を止めようとしてるんだろうけど、
身体が言うことをきいてくれないみたい。
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智「発作、苦しかったでしょ? 怖かったでしょ?
もう二度と、嫌だって思ったよね?」
翔「うん・・・・・・」
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智「じゃあさ、僕と約束しよう?
どんな些細なことでもいいから、身体に異変を感じたら必ず僕に相談してほしい。
薬の量も、時間も、きちんと僕のいうことを守ってね?
・・・・・できる?」
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翔「はい・・・・・」
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智「うん。
僕が、もう苦しい思いをさせないように、頑張って治療するから。
翔も頑張って、しっかり予防していこう。
お医者さんばっかりが頑張ってもしょうがないからね。
本人の意識が大切なんだよ? いい?」
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翔「はい・・・・・」
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智「はい。
よしっ、じゃあ堅苦しい話は終わりにしようね。
翔、さっきから“うん”と“はい”しか言ってないよ?
表情も硬いなぁ〜
ほら、スマイル、スマイル。」
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僕が翔のほっぺたをキュッとつまむと、翔は照れたように小さく笑った。
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翔の喘息は、またいつ発作が起こるかわからない。
いくら予防したって、また今回みたいな大きな発作が起こってしまうかもしれない。
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.
その可能性を少しでも小さくするように、僕も頑張るから。
そのかわり、主治医の指示には絶対に従ってもらうよ?(笑)
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上手に予防していこう。僕と一緒に、ね。
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年12月8日 20時
