喘息、再々発!! 1 (翔) *リク ページ13
翔Side
松「おいおいおい・・・
大丈夫なのかい、翔先生。」
翔「ちょっ!!・・・なっ、なにがですか!?」
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医局でばったりあった松岡先生が眉間にしわを寄せながら俺の顔をのぞきこむ。
いきなり目の前に松岡先生の顔があらわれて、思わず頭をのけぞらせた。
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松「なにがって・・・
またぶっ倒れてもしらないぞ?」
翔「そんな〜
倒れるなんてあるわけないじゃないですか。」
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松「さて、どうかなぁ〜
翔先生は案外疎いところがあるから。
ほら、ちょっとこっちきて。」
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翔「やっ、ちょっと!! 松岡先生!!」
松「大きな声出すなって。
はい、ここ座る。」
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急に腕を掴まれたと思ったら、近くにあったソファーに押し付けるように座らされた。
もう・・・なんだっていうんだよ・・・
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松「ちょっと耳かして?」
翔「えっ・・・えっ!? なっ!!」
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松「うーごーかーないっ!!
いい子にしてなさい。」
翔「うっ・・・・・・・・」
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松「はい、いいよ。
ん・・・・・・ほら、翔、これ気付いてたか?」
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目の前に差し出された体温計には、まさかの数字が表示されていた。
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37.7℃
嘘だろ・・・・まったく自覚してなかった・・・
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確かにここ数日体調はあまりよくなかったけど、まさか熱があるとは思わなかった。
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松「熱心に働くのはいいけど、倒れたら元も子もないんだからな?
ちょっとくらい休んだっていいから。
どうする? 仮眠室で寝てくるか?」
翔「いえ、いいです。
これくらいなら、大丈夫です!!・・・・・と思います。」
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俺の言葉を聞いていた松岡先生に睨まれて、怯んだ俺は言葉を濁した。
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なおも腕を組んで仁王立ちしている松岡先生。
どうやら俺が“休む”と言わない限り、解放してはくれないようだ。
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翔「・・・・・じゃあ・・・・30分だけ・・・・」
松「いや、午後の外来の時間まで寝てろ。
いいか? もし倒れても、俺は知らないからな?」
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諭すように顔を覗き込みながらそう言った松岡先生は、ポンと肩をたたいて医局を出ていった。
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まだまだ仕事がたくさん残ってるのに・・・・
寝てる時間なんてないって・・・・
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年12月8日 20時
