〈d!〉悪役令嬢に転生したうえに何故かプリ○ュアの力を持っているのだが…2章part2

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(トントンside)

ガチガチに緊張して体の震えが止まらない

聞こえる声援と俺の目の前に立つ幼なじみは安心材料になることはなくその逆の効果があったんだ。


グ｢お前とこうやって勝負をするのははじめてだったな！

幼なじみだからこそわかることがひとつ…




トントン、棄権をしろ｣



は？

突然言われた話の内容を理解することは簡単なようで難しかった

グルさんが俺に棄権をしろと？冗談でも笑えないぞ


ト｢なに…言っとるんや

ふざけるのも大概にせぇ！｣

グ｢ふざけているのならこんなことは言わないぞ、もっとわかりやすく言った方がいいか？

はっきり言ってトントンは弱い、本来の力も出せないのなら私の前に立って戦いを挑んでくるな

これなら理解出来るか？｣


ようやく俺は理解した

グルさんは俺に力が目覚めていないことをわかっているからあんなことを言ったのか

だけどそれはお断りだ


ト｢Aと約束したんや…あいつと戦うって

だからこそここで勝たないと意味が無い！

何がなんでもグルさんに勝ってAと戦う!!｣


握りしめた杖を前に突き出し魔力を込めると、風の刃を連続で真っ直ぐに飛ばした。

しかしグルさんはその場から一歩も動かずに風刃を真正面から受け止めて真上に軌道を変えた

あんなことができるのはグルさん位だ…やっぱり乗り越える壁が高すぎる

グルさんに勝つなんて確率が低すぎる問題だ

でも…やっぱりここで勝ちたい


ト｢(勝ってAと戦う!!)｣

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