船上カフェをやってる私はヤバい人です2 (ページ24)

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新たな客が71人ページ24

沈黙が続いた

彼らひとりひとりの表情を見れば驚いている人もいれば意外と冷静な人もいる。

｢…それは事実なのか｣

そう言ったのはルッチだった

彼が口を開くなんて珍しいなと思いながらそうだと答えると私はさらに付け加えるように説明した。

貴〈正確には盃を交わした義兄弟だ…

エース、サボ、ルフィは私の可愛い弟達

そんな彼らの命は私が守る…！〉

生きているが記憶を失ってしまったサボのような悲劇は絶対に繰り返させないと決めたのだ。

貴〈このことから君達にお願いがある…

大切な弟を救い出すためにも力を貸してくれ!〉

頭を下げ腰を90度に曲げてそうお願いすると皆黙っていた。

それでも私はその姿勢を見せ続けた

エースの死は色んな人を変える…そんなことはわかっているけど私はそれを許せないでいるのだ。

エースの死によりルフィはさらに成長することができるしサボもそのショックで記憶を取り戻すことが出来る

だからといってこれから起きる未来を知っていてそれから目を背けるようなことはしたくないのだ。

どれほどの時間こうやって頭を下げ続けているのだろう

誰もなにも言わない状態が続き曲げてた腰が痛くなってきた

…そんな時だった。

神｢A〜！センゴクから連絡きてるよ！｣

店の船の手すりの上に乗って私に呼びかける神さんの方をむくと片手に着信の合図を出してるでんでん虫を持っていた。

そのまま飛び出してこちらの船に着地すると私の方にでんでん虫を差し出してきて私はそれを取った。

仮面を外して元帥の顔で対応すればセンゴクは真剣な声でこう言ってきたのだ。

セ『いいかちゃんと聞くのだぞ…

ポートガス・D・エースが黒ひげと名乗る男が捕らえた状態で引き渡してきた。』

私は仮面を外している状態なのに動揺してしまった。

それほどまでに本心が隠せないでいたのだ…それはしかたないことだろう。

貴｢わかりました…会議には出られませんが良い報告を待っています…。｣

それだけを伝えて通話を切れば私は無意識に涙を流していた。