船上カフェをやってる私はヤバい人です2 (ページ12)

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新たな客が59人ページ12

(Noside)

ゆらゆらと海上を浮かぶ1隻の船…ゴーイングメリー号に乗船する者達は各々好きなことをしていた。

己の体を鍛える者

薬を調合する者

太陽の光を浴びて昼寝をする者

釣りをする者

食事の準備をする者etc…

｢あ〜暇だぁ！｣

欠伸をしながらそう大声を出すこの少年の名は

｢モンキー・D・ルフィ｣…またの名を

“麦わらのルフィ”

と言う

｢あのねぇ…仮にも私達は偉大な航路の中を進んでいるのよ！
いつ天候が変わるかわかんないんだから……！

いきなり風が変わった…!?｣

この船の航海士｢ナミ｣は違和感を感じた

先程まで吹いてた風が変わった…しかも不自然な変わり方をしたのだ。

なにかくる…そう確信していた。

ナ｢皆！これからなにかくる！その何かに備えておいて！｣

ウ｢おいマジかよ!?釣りしてる場合じゃねえ！｣

彼女は船員にそう警告すると操縦席に移動した

何が起こるかわからない…だからこそ周りを見なければならないのだ。

望遠鏡を覗き込んで周りを見ればこちらに向かってくる1隻の船を確認した。

見た感じ海賊船ではない…もしそうならあの船にも伝えなければならない。

ナ｢ルフィ！こっちに向かってくる船なんだけど…｣

ル｢沈めればいいのか!?｣

ナ｢違うわ！話を最後まで聞けっ！｣

船長であるルフィの頭を殴り話を続けることが出来るのは彼女ぐらいだと思う。

そしてナミはこう言った。

ナ｢あの船はおそらく海賊船ではない…だから近づいて天候が変わることを伝えるから少し方向を変える…いいわね？｣

船長であるルフィは考えてうーんと唸るとOKサインを出した。

少しでも被害を減らすためにもあの船にはこれからの事を伝えなければならない。

(貴方side)

ようやくルフィ達の船に近づくことが出来て飛び移ろうと船の手すり部分に立つとそれに気づいたあちらの船からオレンジ髪の女性が大きな声で話しかけてきた。

ナ｢あなた達は海賊!?｣

違うと言う意味を込めて首を横に振ると今度は何故か忠告してきた。

突然風向きが不自然に変わったから気をつけろというものだった。

貴｢(風向きが不自然に変わった…それって神さんが原因じゃね？)｣

神｢失礼な！君の望み通り少しでも早くたどり着くように風向きを変えただけなのに…！｣

プクーと頬を膨らませて怒ってる神さんにごめんと言うと私の隣に立ってオレンジ髪…ナミにこう言った。

神｢君達の船長、麦わらのルフィはいるかい？｣