89話 ページ40
あっという間に家に着いた私は玄関で仁王立ちしている兄の対処法を考えていた。
ワ｢…おかえり｣
『私、兄様がだんだんわからなくなってきました。』
おかえりの一言を言うためだけに玄関待機をしているという事実が信じられなくて困惑したけど、すぐに我に返ってお茶を入れるためキッチンに向かった。
にしてもどうして兄様がヤマブキシティでフラフラとしていたんだろうか。
…まさかアレかな？
『兄様、まさかとは思いますが意味無く私の家に来たなんて事は……』
ワ｢……。｣
何故黙るんだよ
あれか？仕事の途中で私見つけて手伝いする事を察してもらうまで黙るとかちゃっかりしてるのかうちの兄は。
まじで表で見せるワタルと私に見せるワタル違い過ぎやしないか？
というか目を逸らすな…こんな普通の人間を相手するのも私疲れるんだけど。
『あなたってそんなに暇な人間でしたっけ？』
ワ｢いや、やる事はある
ただ今日は久しぶりにAとポケモンバトルをしたいと思ってな。｣
唐突ね
普段はお隣のジョウト地方にいるのに軽いノリでこっちまで来ないでよ地味に遠いんだから。
定期的に実家には連絡してるしお互いに宅配サービス使って物送りあってるじゃん。
それだけでいいじゃんこちとら研究所で何をしてると思ってんの
ドラゴンポケモンの研究だよ！
『ポケモンバトルですか
私が急いで仕事切り上げて帰った意味は…』
これなら休憩がてら買い物するんじゃあなかった。
研究所で人間ぼっちになってある程度は時間管理しなくていいや〜ってなってたのに。
ワ｢まさか…修行を怠っているなんてことは無いだろう？｣
『何を言うかと思えばそんなご冗談を…兄様も随分とまあ丸くなったようで？』
こちとら研究論文を書いてる合間もうちの子達の面倒をしっかりみてるんだよ。
もちろん技構成も戦法も毎日うちの子達を観察して考察した結果である。
ワ｢お互いに楽しめるバトルになりそうだな…｣
『そうですね
では今からバトルコートを予約するので今日は泊まっていってください。』
さあ今からバトルをしようという雰囲気を真正面からぶっ壊すように言えば、兄様はぽかんと口を開けた。
どうせ兄様の事だから私の研究所にあるバトルコートを使おうとしたのだろう。
悪いが今は無理だ
あそこにはあの二人の私物が残ってるからダメ
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めいめい - この作品好きすぎてやばい… (2022年3月7日 1時) (
レス) id: 73de415c6e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこの妖精(プロフ) - あまねさん» まじでこの作品に出会わなかった自分が馬鹿馬鹿しく見える (2022年1月23日 13時) (レス) @page27 id: 4cd21e436e (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年11月22日 10時) (レス) @page17 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月16日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - この作品好きです！更新頑張ってください! (2021年8月28日 22時) (レス) id: abdd5dc6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年8月28日 21時
