85話 ページ36
カタカタとキーボードを打つ音だけが部屋に響き視界が少しばかりぼんやりとしてきた。
『ふぅ…こんなもんかな』
ロング缶の飲み口にささるストローを咥えて吸い上げれば口に広がるエナジードリンクカゴのみ味は目が冴える味だ。
腰の負担を軽減させる椅子から立ち上がってパソコンに打ち込んでいたデータを保存するとスリープ状態にした。
『買い物でも行きますかね…』
一人で呟いても誰も返事はしない
この研究所にはかつて1人の博士と2人の優秀な助手がいた
そう…“いた”のだ
人間不信気味だった私にとって信頼できた2人に裏切られたから最近は少しばかりネガティブである。
新しく買い換えた車に一人で乗り込みエンジンをかければ難なく走り出した。
車を見る度にうちのボーマンダがしょうぼりした顔になるのは本当に面白い。
『Heyロトム、音楽でもかけてよ』
私のスマホロトムはかなり辛辣な性格をしているようで、流れる音楽はどれも私の好みじゃないしなんなら悲しい曲調のものばかり。
こいつふざけてるのか
『はぁ…ん？
おーい！サトシくん、ゴウくん！』
あそこにいる2人の影に見覚えがあるぞ
適当な場所に車を停めて声を張って彼らに話しかけた。
サ｢あっA博士！こんにちは！｣
ゴ｢お出かけですか？｣
私の存在に気づいて笑顔で挨拶をしてくれた2人は本当に偉いな…おばさん感動しちゃう。
買い物ついでに彼らに会っただけだし少しばかりのお話でもしようかな…。
？｢あぁっ！こんな所にいた！｣
急に聞こえた大声に頭が痛くなりそう
なんだなんだと思い視線を移すと私は顔を顰めた。
どこかで見た事のあるそのマント
何処だっけな…と頭を抱えていると、横でサトシが彼の名を呼んだ。
サ｢リキオじゃん！｣
あぁ思い出したリキオだ
その辺にいるようなモブネームのくせして自分をドラゴン使いとか言ってイキってたガキだ。
するとリキオはこちらに向かってズンズンと歩み寄ってきた。
話したい相手はサトシやゴウではなく
『…えっ私？』
リ｢俺を弟子にしてください｣
急募、面倒臭いガキの扱い方
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めいめい - この作品好きすぎてやばい… (2022年3月7日 1時) (
レス) id: 73de415c6e (このIDを非表示/違反報告)
ぬこの妖精(プロフ) - あまねさん» まじでこの作品に出会わなかった自分が馬鹿馬鹿しく見える (2022年1月23日 13時) (レス) @page27 id: 4cd21e436e (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年11月22日 10時) (レス) @page17 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月16日 1時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - この作品好きです！更新頑張ってください! (2021年8月28日 22時) (レス) id: abdd5dc6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年8月28日 21時
